静岡放送記者:事件被害者の顔写真 中日新聞記者に売る

毎日新聞 2013年12月13日 05時30分

 静岡放送(静岡市駿河区)掛川支局の20代の男性記者が先月、浜松市で起きた殺人・死体遺棄事件の被害者の顔写真を入手後、中日新聞の女性記者に5000円で販売し、処分を受けていたことが12日、両社への取材で分かった。静岡放送は処分内容を明らかにしていないが、「報道機関としてあるまじき行為で、再発防止に努める」としている。

 両社などによると、男性記者は11月23日、浜松市東区内で遺体が見つかった女性(72)の顔写真を周辺の住民から提供してもらい、中日新聞東海本社(同区)の女性記者に「売ってもいい」などと持ちかけて販売した。

 静岡放送の大森繁・総務部長は「取材で入手した素材を社内規則に反し報道目的以外で使用した。男性記者は現在会社にはいない」と説明。中日新聞東海本社の永井昌己・編集局次長は「取材経過は答えられない。事実関係を把握し厳正に対処する」と話している。【平塚雄太】

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