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日韓が中国設定識別圏で訓練
12月12日 20時50分

中国が先月設定した防空識別圏と日本の識別圏が重なる海域で、自衛隊と韓国軍が合同の救難訓練を行いましたが、両国ともに、訓練に参加した航空機の飛行について中国への通報は行いませんでした。

中国は、先月、沖縄県の尖閣諸島の上空を含む東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定し、飛行する航空機に、飛行計画の事前通報や中国国防省の指示に従うことなどを義務づけ、従わない場合は、武力による緊急措置を取ると発表しました。
韓国軍の当局者によりますと、海上自衛隊と韓国海軍は12日、チェジュ島(済州島)の南東の、中国が設定した防空識別圏と日本の識別圏が重なる海域で合同の救難訓練を行いました。
訓練には韓国軍の駆逐艦など日韓双方から2隻ずつの艦艇が参加し、さらに航空機も参加しました。
訓練では双方の航空機が飛行を行いましたが、日韓ともに、中国に対しては通報は行わなかったということです。
中国が今回設定した防空識別圏は韓国の識別圏とも重なっており、韓国政府は「認められない」として、識別圏の範囲を変更するよう求める一方、今月15日から自国の識別圏を拡大することを決めています。
その一方で、韓国政府は、これまでの方針を転換して12日から、民間の航空会社が中国当局に飛行計画を通報することを容認しています。
韓国政府としては、中国の一方的な措置に反発する国内の世論やアメリカとの連携を意識しながらも、中国との摩擦の高まりは避けたいという難しいかじ取りを迫られています。

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