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2013年12月13日(金) 東奥日報 ニュース



■ 「珈琲法要」津軽藩士の無念描く

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寒さに耐え、死の不安と闘いながら日々を過ごす津軽藩士を演じる河村さん(右)と山田さん
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 幕末の蝦夷地で北方警備に当たった津軽藩士が、薬と信じてコーヒーを飲んだという逸話を基にした演劇「珈琲法要(こうひいほうよう)」の公演が12日、東京都板橋区のアトリエ春風舎で始まった。劇団「青年団」の河村竜也さん(33)が自主企画として上演。作・演出は、七戸町出身で劇団「野の上」の山田百次さん(35)が手掛けた。公演は15日まで。

 藩士たちが派遣されたのは現在の北海道斜里町。寒さと栄養失調で仲間が次々と病死する中、万病に効くとの触れ込みで配給されたコーヒーを飲んだという。生き延びて津軽に戻った藩士は、惨劇を藩に報告するが、不祥事が広まるのを嫌った藩は「口外無用」と請け合わなかった−。

 登場人物は、河村さんと山田さん演じる津軽藩士と、アイヌ民族役の女性の3人。3年前に脚本を書き、黒石市で一度上演した山田さんは「懸命に生きて死んだ人たちの無念さを知ってほしい。“お上”に都合の悪い事は簡単に葬り去られる…それは200年前も今も変わっていないと思う」と話していた。

 河村さんは「私たち表現者にとって最も大切なのは、自由であるということ。自由を得るためには不断の努力が必要。そんな普遍的なテーマを込めている」と語った。

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