大阪府警堺署の公務執行妨害事件を巡る虚偽調書作成問題で、府警は13日、堺署の仲井清・前署長(59)と古川正樹・前副署長(60)を証拠隠滅、公用文書毀棄(きき)容疑で書類送検し、発表した。他に署員7人を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検した。署幹部らには事件の証拠を地検に送らなかった疑いがあり、不正の見落としなどもあったが、組織的隠蔽(いんぺい)はなかったと結論づけた。9人全員が関与を認めている。

 また監督責任などを問い、前刑事部長の桑原振一郎・栃木県警本部長(51)ら刑事部幹部と堺署員計20人を停職1カ月などの処分とした。これほどの大量処分は異例。

 前署長と前副署長ら4人は同日、依願退職した。

 府警監察室によると、虚偽調書の作成は2回。