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<死刑執行>再審請求予定していた…人権団体など抗議の会見

毎日新聞 12月12日(木)19時4分配信

 法務省が2人の死刑を執行したことを受け、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル日本」などが12日、東京都内で記者会見を開き、若林秀樹事務局長は「今年を象徴する一字は『輪』だそうだが、今回の執行は死刑廃止の潮流にある世界の輪を乱すものだ」と批判した。

 会見に同席したNPO法人監獄人権センターの海渡(かいど)雄一代表は「特定秘密保護法が成立してまだ1週間という時期に執行すること自体、死刑を維持しつつ厳罰をもって刑事司法を運用していくという政府の意思を表している」と話した。

 刑を執行された藤島光雄死刑囚(55)は近く6度目の再審請求をする予定で、加賀山領治死刑囚(63)も再審請求の準備を始めたばかりだったという。

 一方、大阪市北区の商業施設で2008年に殺害された神戸市の森永彰さん(当時30歳)の親族の男性(67)は、加賀山死刑囚の刑執行について「何の落ち度もない人間を殺したのだから死刑は当然。ただ、死刑が執行されても彼は戻ってこない」と静かに語った。

 執行後に会見した谷垣禎一法相は「日本では国民の支持があり、死刑(制度)を維持していくことに変わりはない」と述べた。【伊藤一郎、武内彩】

最終更新:12月12日(木)23時28分

毎日新聞

 

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