8月終わりの巨人戦で3連敗したダメージが大きすぎて、チームは大失速した【拡大】
クールな男の口調がヒートアップした。契約更改後の記者会見。言葉の節々にリーダーの自覚がにじんだ。鳥谷がチーム改革への断固たる決意を示した。
「巨人戦で3連敗して立て直すことができなかった。チームが『(優勝は)難しいんじゃないか』という雰囲気になっていた。そこで、いろいろ話し合いながら、チームを盛り上げる方法があったんじゃないかというのがある。ずるずるいかない形を探りながら、何かできたら…と思います」
振り返ったのは8月27-29日の東京ドームでの3戦全敗。一気に8ゲーム差に広げられた。そこから、和田監督に4番に指名されたが、チームは大失速して宿敵に12・5ゲーム差の2位。キャプテンを務めながら、ナインに切り替えを促せなかった事実に責任を感じていた。来季は同じ轍は踏まないよう、すでに策も練っている。
「休みの日に全員で練習するのもいいかもしれない。ベテラン選手とかと話し合いながら、方向性として、いろんな形が出せたらなと思います」
今季は大敗を喫した翌日に休みの予定が指名練習に変更されたことはあったものの、主力選手は対象外。休日返上の全員練習は1度もなかった。苦しいとき、流れを変えたいときこそ、チーム一丸を再認識する必要がある。珍しく精神論を説いた。
「優勝できなかったというのがありましたし、チームに必要とされたというのがあります」