経済【ドラマ・企業攻防】「白斑問題」は転機となるか 真の統合へ花王、カネボウ再生に大ナタ+(1/4ページ)(2013.12.8 07:00

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【ドラマ・企業攻防】
「白斑問題」は転機となるか 真の統合へ花王、カネボウ再生に大ナタ

2013.12.8 07:00 (1/4ページ)ドラマ・企業攻防
自主回収している美白化粧品の被害状況について記者会見し、唇をかむカネボウ化粧品の夏坂真澄社長=7月23日、東京都千代田区

自主回収している美白化粧品の被害状況について記者会見し、唇をかむカネボウ化粧品の夏坂真澄社長=7月23日、東京都千代田区

 花王が7年前に子会社化したカネボウ化粧品と、真の一体化へ向けた動きを加速している。化粧品としては一日の長があり、ブランド力も強いカネボウに対する遠慮から、これまで進められずにいた生産や研究の一体化を打ち出し、さらに販売部門の統合も視野に入れて、統合を推し進める。カネボウ再生に向けて花王が振るう大なたは、先送りされた改革の実現に向けた第一歩だ。

買収後も独立性尊重

 「あっという間に完売しました」

 美白化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」問題も冷めやらぬ11月上旬、東京都内の百貨店担当者は、やや驚きをにじませてこう話した。この日は、カネボウの高級化粧品ブランド「ルナソル」のクリスマス限定商品の発売日。同店では午前中にすべて完売したという。

 花王の沢田道隆社長は、カネボウの化粧品の魅力について「他には出せないテイストのカラーなんです」と説明する。花王は「ソフィーナ」など独自の化粧品ブランドを持つ。「ものづくりを含めて、『花王』テイスト」(沢田社長)が根付いた自社ブランドに、別の色を取り入れようと、花王はカネボウを傘下に収めた。

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カネボウ化粧品が自主回収を発表した商品の一部

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