舞台の公演中止をめぐり土屋アンナ(29)と激しい法廷バトルを繰り広げる制作会社社長・高橋茂氏(62=別名・甲斐智陽)が、爆弾発言を連発した。高橋氏が土屋側に3026万円の損害賠償を求めた民事訴訟は11日、東京地裁で第2回口頭弁論が開かれ、裁判長の「提言」で原告の高橋氏が劣勢に…。その外見から、ただでさえ悪者扱いされている高橋氏は「自分でもうさんくさいと思う」と開き直った。だがすぐさま「土屋は女優を廃業した方がいい。顔もムカつく!」などと反撃を仕掛けた。
8月に上演予定だった高橋氏プロデュースの舞台「誓い~奇跡のシンガー~」の稽古を土屋が無断で休むようになり、事実上の降板。結果、舞台は中止に追い込まれ損害を被ったとして、高橋氏が土屋側を訴えている。
この日の口頭弁論でも両者の溝は埋まらなかった。小林久起裁判長は「この舞台の原案になった著書の作者・濱田朝美さんの人格権が、舞台の中でどう扱われているかが大事」と“提言”。ノンフィクション本の舞台化だけに、物語の歪曲や下手な演出は濱田さんの人格侵害に直結するという理論である。
この展開になると、分が悪いのは原告の高橋氏側。台本はギリギリまで濱田さんに見せず、その中身もクライマックスシーンは濱田さんの死を連想させるものだったからだ。この部分は著書にはなく、土屋と濱田さんが激怒したといわれる。
土屋側の代理人弁護士は閉廷後、手応えアリの表情で「皆さんどう思われました?」と記者に“逆取材”。世間の反応も土屋に同情的で、“うさんくさい”高橋氏は劣勢だ。
そのことは高橋氏も承知しており「テレビで自分の姿を見てビックリした。“うさんくさいやつだな~”って。9対1で分が悪い。イメージがなぁ~」と、まるで人ごとのように話した。
この日もこれまで同様サングラスをかけ、髪はオールバック。濃紺スーツの裏地は紫で、手には黒革のハンドバッグ。どう見ても“その筋の人”だったが、本人は「こういう服しか持ってないんだよ」と釈明した。
悪ノリした取材陣からは「ヤクザ映画に出ればいい」「悪徳プロデューサー役もいいんじゃないか」という声も上がったが、当人は「俺はヤクザ映画よりもヒューマンドラマが好き。感動作を撮りたいよね」と語った。
とはいえ、それも風評被害により「全部消し飛んだ。11月にやろうと思っていた舞台もなくなったし、来年撮りたい映画もあるけど、なかなか金が集まらない」とトホホ状態。日々の生活も「細々とやってますよ」と打ち明けるにとどまった。
一見、法廷バトルが劣勢となったため弱気になり自虐的になった!?とも思われるが、そうではない。むしろその逆で、土屋への“戦闘モード”は全開だ。
高橋氏は「(土屋は)いろんな人に、迷惑を掛けている。このまま(女優を)続けるなら廃業した方がいい!」と猛批判。テレビカメラが回っていないところでは「ムカつく顔してる」「猫なで声で『濱田さんがかわいそう』って。アイツ(土屋)の方がよっぽど怪しいだろ!」など言いたい放題だった。裁判についても「ビタ一文まけるつもりはない!」と言い切ったが、一方で「和解の話が来たら、そりゃ受けます」と揺れている。
ただ「女優をやめろ」だの「顔がムカつく」「よっぽど怪しい」だのと“猛口撃”された土屋サイドが、和解を持ちかけることは到底考えにくい。泥沼裁判がまだ当分続くのは間違いなさそう。
高橋氏は最後に「今年は災難な1年だったから、年末は温泉に行きますよ」と話し、地裁を後に。次回口頭弁論は3月3日のひな祭りを予定している。
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