サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ最終節(第6節)の9試合が11日(日本時間12日)に各地で行われ、日本代表DF内田篤人(25)が所属するE組のシャルケ(ドイツ)はホームでバーゼル(スイス)に2―0で勝ち、同組2位に入って決勝トーナメント進出を決めた。内田は先発フル出場し、勝利に貢献した。
【ドイツ・ゲルゼンキルヘン発】満員のスタジアムからの祝福に内田も酔いしれた。決勝トーナメント進出には引き分けすら許されない緊張感ある戦い。そのプレッシャーにも打ち勝った。日本人選手としては最多となっている欧州CL出場記録も24試合(プレーオフ2試合含む)にまで更新したが、1次リーグ突破を決めたことでさらに伸ばすことも可能になった。
定位置の右サイドバックで出場した内田には「ミッション」があった。対面するバーゼルの快足FWサラー(21=エジプト代表)を封じること。攻撃陣は第5節ステアウア戦を欠場したFWボアテング、MFドラクスラーが復帰し、ほぼベストメンバー。内田をはじめとした守備陣の奮起が勝敗のカギを握っていた。
前半29分にDFベデスが負傷退場。さらに31分には相手DFの一発退場で不穏なムードも流れたが、チームは集中力を切らさなかった。そして後半6分、右の内田の縦パスからMFファルファンのクロスに逆サイドのドラクスラーが右足で先制ゴール。これで勢いづくと、同12分には微妙な判定ながらMFマティプがオフサイドラインをくぐり抜けて2点目。シャルケが決勝Tの扉を開いた。国内リーグで6位に甘んじていることから、試合前にはケラー監督解任の可能性も報じられた。だが、CLの大一番で内田は相手のキープレーヤーに攻撃の起点すら作らせずに完封。指揮官の危機を救った。普段はクールな男も、CLに対しての気持ちは熱い。3季ぶりにつかんだ決勝Tで再び大暴れの予感が漂い始めた。
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