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がれき焼却 宮城は年内終了へ
12月11日 19時30分

がれき焼却 宮城は年内終了へ
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東日本大震災の発生から2年9か月がたちました。岩手、宮城、福島の3つの県で発生したがれきは、およそ90%が処理を終え、宮城県では今月中に焼却処理が終わる見通しとなりました。
がれきの処理は被災地の雇用の受け皿になってきた面もあり、作業にあたってきた人たちの再就職も課題になっています。
東日本大震災で、岩手、宮城、福島の3つの県では、津波で流された住宅の木材などのがれき合わせて1635万トンが発生しました。環境省によりますと、ことし10月末の時点で、がれきの処理は、宮城県で94%、岩手県で86%まで進む一方、原発事故による避難区域がある福島県では59%にとどまっています。
このうち宮城県と岩手県では、土砂などの津波堆積物も含めて、来年3月までに処理が終わる予定で、宮城県では今月中にがれきの焼却処理がすべて終了する見通しとなりました。
今後、焼却施設の解体を進め、燃えないがれきの最終処分場への埋め立てや津波による堆積物の再生などを進めることにしています。宮城県によりますと、ことし10月の時点で4700人あまりががれき処理に従事していました。
処理作業の進ちょくに伴って現在は減っているとみられますが、期限を設けて雇用された人たちも多く再就職が課題となっています。がれき処理の終了は復興に向けた大きな前進ですが、幅広い雇用の受け皿となる被災地の地域産業の復興がいっそう重要になっています。