「I Love You」
「彼が好きです。別れてください。」
宣戦布告とやらを押し付け、さらに上等の睨みまで付きつけられて
黙っていられるほど、大人ではなかった。
無論、欲しいものは絶対に手に入れると意気込むほど子供でもなかったが。
「いいよ。ほしいならあげるよ」
自分の耳を疑うかのように怪訝な顔を返してきた。
さっきの勢いはどうしたのだろうか。
「ほしいんなら奪えば?まぁ・・できれば。の話だけど」
微笑を浮かべて見せた。
そう、ここで少しでも感情を乱せば負けだから。
「・・・・いいんですか、そんな余裕見せて」
「いいんじゃない?」
「・・・・・・結婚してる余裕ですか?」
再び、睨みつけられた。
「そうよ」
結婚してる男に惚れたのはそっちの勝手。
「結婚してるってそんなに偉いんですか?」
「・・・・・・偉いわよ」
「・・・・あなたが私より先に彼と出会ったってだけです。私の方が彼にふさわしいです」
「・・・・・・・ふさわしい、ふさわしくないなんて関係ないと思うけど?」
「だいたい、本当に彼のこと、好きなんですか?」
「・・さぁね」
「彼を好きな気持ちだけは絶対に負けてません」
年若い彼女の気迫に普通なら怯むのかもしれない。
年若い彼女の情熱に心を奪われるのかもしれない。
「・・・・・・・負けたっていいわよ」
予想外の言葉だったのだろう。
一瞬、きょとんとして見せたが再び睨みつけられた。
「別れてくれるんですね」
「でも、彼が私を想う気持ちには勝てないと想うけどね」
「!!」
微笑んで、放心しているその横を通りすぎ、角を曲がった所で立ち止まった。
ふぅーっと一息つくと、目の前に見なれた笑顔があった。
「自信満々だね」
「違う?」
「・・・・・・違わない」
彼を好きになった彼女
私をすきになった彼
でも、2人は知らない。
私が世界で一番、彼を愛している女だということを・・・・・・・。
++あとがき++
ショートストーリーその1。
ナースのお仕事を見てて考えついたことですわ。
好きな気持ちが負けてちゃ付き合ってちゃいけないのかな?って・・・。
ふさわしい、ふさわしくないも違うと思ってみたり。
彼の気持ちとかも考えようよ〜。って感じ。
でも、好きになったら止まらないですよね;
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