工藤会の指定 1年間延長へ12月12日 18時59分
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去年12月、改正暴力団対策法に基づいて、「特定危険指定暴力団」に指定された工藤会について、福岡県公安委員会は「依然として暴力的な不当要求を行っている」として、指定を1年間延長することを決めました。
北九州市に本部を置く工藤会は、去年12月、暴力的な不当要求を繰り返す「特定危険指定暴力団」に指定され、北九州市や福岡市など定められた警戒区域で所属する組員が市民や企業に不当な要求を行えばすぐに逮捕できるようになりました。
今月末の指定期限を前に福岡県公安委員会が指定を延長するか検討した結果、▼ことし2月、北九州市で飲食店の従業員に、みかじめ料を払わないことを理由に暴行を加え、大けがを負わせたとして組員が逮捕されるなど、依然として暴力的な不当要求を行っていて今後もくり返すおそれがあるとして指定を1年間延長することを決めました。
また、対立抗争で住民に危険を及ぼすおそれがあるとして「特定抗争指定暴力団」に指定されている道仁会と浪川睦会についても、今月末に迫った3か月ごとの指定をさらに延長することを決めました。福岡県警察本部の猪原誠司暴力団対策部長は「改正暴力団対策法は暴力団の犯罪抑止に相当の効果があったと認識している。今後も暴力団を壊滅に追い込むため、あらゆる法律を駆使して取り締まりたい」とコメントしています。