被災者向け融資詐取容疑で逮捕12月12日 11時52分
東日本大震災で被災した人などを対象にした信用金庫の融資制度で、うその源泉徴収票を提出して金を借りるためのカードをだまし取ったとして、暴力団員の２３歳の男が詐欺の疑いで逮捕されました。逮捕されたのは、名取市愛島塩手の指定暴力団住吉会系の暴力団員、今野紘彰容疑者（２３）です。
警察の調べによりますと、今野容疑者は、去年９月、仙台市の信用金庫に偽造した源泉徴収票を提出して、東日本大震災で被災した人などを対象にした融資制度を利用できるカードをだましとったとして詐欺の疑いがもたれています。この融資制度は、大幅に安い金利で５０万円まで借りられ、保証人も必要ないということです。
警察によりますと、今野容疑者は、返済する意思がないのに上限の５０万円まで借りていたということで、調べに対して容疑を認めた上で、「金がなくてやった」と供述しているということです。
この融資制度を悪用して金を借りるカードをだまし取ったとして逮捕されたのは７人目で、このうち５人が暴力団員や関係者とみられています。
警察は、ほかにもカードをだまし取った人物がいるとみて調べています。