福祉施設の少年死亡 職員が暴行か12月12日 19時16分
千葉県袖ケ浦市の福祉施設で、知的障害のある19歳の少年が職員から腹を蹴られるなどの暴行を受けた翌日に呼吸困難となり、搬送先の病院で死亡していたことが分かりました。
警察は職員から事情を聴くなどして、詳しい状況や暴行と死亡との因果関係について調べることにしています。
千葉県によりますと、袖ケ浦市にある「千葉県袖ヶ浦福祉センター養育園」で先月25日、施設に入所していた重い知的障害のある19歳の少年が夕食のあと呼吸困難になり、病院に運ばれましたが翌日26日に死亡しました。
千葉県は「職員による少年への暴行を目撃した」という情報が施設側から寄せられたことから、11日、障害者総合支援法に基づいて立ち入り検査を行ったところ、男の職員1人が「前日の24日に、ソファーで寝ていた少年の腹を複数回、足で蹴った」と暴行を加えたことを認めたということです。県によりますと、この職員とほかの4人の合わせて5人の男の職員が、少年に対して日常的に腹を殴ったり首を絞めたりする暴行を加えていたことを認めたということです。
このうち1人は、県に対して「支援がうまくいかず手を出してしまった」などと話しているということです。
さらに、別の11歳から26歳までの9人の利用者も、5人の職員から暴行を受けていたことが確認されたということです。
一方、警察が詳しく調べたところ、亡くなった少年の死因は腹膜炎と分かり、警察は、職員から事情を聴くなどして詳しい状況や暴行と死亡との因果関係について調べることにしています。
施設を運営する千葉県社会福祉事業団の近藤敏旦理事長は12日に会見し、「本人や家族に大きな苦痛と悲しみを与え、県民の信頼を損なう事態を招いたことを深くおわびします」と謝罪しました。
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