事件【降圧剤データ操作】英医学誌、慈恵医大論文も撤回2013.9.6 17:30

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【降圧剤データ操作】
英医学誌、慈恵医大論文も撤回

2013.9.6 17:30 地域の話題

 英医学誌ランセットは6日、降圧剤ディオバンを使って東京慈恵医大のチームが行った臨床研究の論文の撤回を決めたと発表した。論文は2007年4月に掲載されたが、今年7月、大学の調査で血圧データの操作が判明したことなどから「研究の信頼性を疑うのに十分だ」と判断した。

 また、この薬を販売する製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の元社員が統計解析担当者として研究に参加した上、同社の所属を示さずに非常勤講師だった大阪市立大の所属として論文に登場した点も撤回の判断材料とした。

 論文は、ディオバンが他の薬に比べ、脳卒中や狭心症などの発症を大きく減らせるとの結果を報告した。この元社員が関与し、同様の結果となった京都府立医大チームの論文も欧州の学会誌などから既に撤回されている。このほか千葉、名古屋、滋賀医科の各大学でも論文の信頼性に関する調査が進んでいる。

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