本田晴れてミラン入り　副会長明言、背番号は「１０」

　【ミラノ（イタリア）酒巻陽子】今月でＣＳＫＡモスクワ（ロシア）との契約が切れる日本代表ＭＦ本田圭佑（２７）が、晴れてセリエＡ・ＡＣミラン入りすることを同クラブのガリアーニ副会長が明らかにした。ミランの公式サイトやイタリアの複数のメディアが伝えた。本田はクリスマス後に同クラブのトレーニングに合流、同副会長は「背番号は１０になる」と明言した。本田は１０日、欧州チャンピオンズリーグ１次リーグＤ組最終戦に出場、Ａ組ではマンチェスター・ユナイテッド（イングランド）のＭＦ香川真司（２４）がフル出場した。

　本田がクリスマス後にミランに合流する。１１日付の現地紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などが伝えた。イタリア・セリエＡは２２日の試合が年内最後のリーグ戦。その後クリスマスブレークに入るが、その後には練習を再開し、１月６日の年明け初戦に備えるという日程。この練習再開時に本田がチームに合流するという。

　同紙によると本田は１０日の欧州ＣＬ終了後、日本へ一時帰国。移籍の準備を整え、クリスマス前後にまずはメディカルチェックのためにミラノ入り。正式契約日は冬の移籍市場が解禁される来年１月３日でそれと同時に選手登録を済ませるが、１日でも早くチームに溶け込めるよう、年内からチーム練習に参加することになる。

　ミランのガリアーニ副会長はこれまで本田の加入を正式に認めたことはなかったが、１１日、「スカイＴＶ」の取材に対して「本田はミランの選手である。背番号は１０になる」と初めて明かした。本田がＣＳＫＡモスクワでの全日程を終えたことで、封印を解いた。

　現在セリエＡで９位に甘んじているミランにとって、本田は救世主になってもらわなければ困る存在だ。ガリアーニ副会長は「１月１２日（サッスオロ戦）が本田のデビュー戦になるのではないか」と話したが、本音は違うだろう。１月６日（アタランタ戦）に起用したいからこその前倒し合流。２０１４年初戦からすぐにエンジン全開で活躍することを本田は期待されている。