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【大リーグ】

楽天・立花社長会場入りで騒然!! マー狂想曲、過熱する一方

2013年12月12日 紙面から

 【レークブエナビスタ(米フロリダ州)穐村賢、大城和美】やっぱり主役はマー君!? ウインターミーティング(WM)は10日(日本時間11日)、第2日を迎えたが、最も注目を浴びたのが現地入りしている楽天の立花陽三球団社長(42)。会場となっているホテルのロビーに姿を現すと、新移籍制度での大リーグ移籍が既成事実化している田中将大投手(25)の動向を取材しようと、待機していた50人超の日米報道陣が一斉に群がった。結果的には「何も進展なし」だったが、今WMで田中が最も注目されている存在であることを物語る出来事で、“狂騒曲”は今後もしばらく続きそうだ。

 渦中の人物(?)の登場で、全米での「TANAKA」の注目度の高さがあらためて浮き彫りとなった。楽天の立花球団社長がWM会場のホテルのロビーに姿を現すと、カメラのフラッシュが無数にたかれ、50人をはるかに超える日米報道陣が色めき立った。

 騒然となった雰囲気にも動ずることなく、同社長が米メディアに流ちょうな英語で質問に応じると、その数分後には田中獲得の有力候補として名前の挙がるヤンキースやドジャースの担当記者が自身のツイッターで次々につぶやき開始。目新しさのない内容にもかかわらず、「楽天の立花社長が、田中を入札制度にかけるかどうかはまだ決めていないと話した」との文字、内容が踊った。

 同社長がこの日語った内容は今後のスケジュール、見込みだけだった。「(田中とは)システムがちゃんと調印されてから話そうと。田中の希望を聞くことがまず最初だが、うちにとっては重要な投手なので来年も残ってほしいという話はする。(意思確認は)来週になるかなと思う」はこれまでの発言の繰り返し。新移籍制度の上限額が2000万ドル(約20億円)とされていることに対する「田中の評価としては少し低いんじゃないかという意見が出ている。だからといって(田中を)出さないというわけではない。システムとして受け入れるしかない」も、どこかで聞いたようなフレーズだった。

 前日(9日)には一部米メディアが楽天・三木谷オーナーの「田中を入札制度にかけるつもりはない」との談話を伝えたが、この談話も1週間前のもので、同社長は「その記事は見ていないし、私やオーナーが決めるのではなく、会社としてきちんと決めないといけないと思う。いろんな意見が出ますけど、コメントのしようがない」と困惑するばかり。田中の大リーグ移籍に関して進展らしい進展は全く見られなかった。

 田中不在、球団社長の“会見”も乏しい内容ながら、この大騒ぎぶり。今WMの主役が誰かを如実に物語っていた。

 

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