トップページ科学・医療ニュース一覧「最古の生命の痕跡」東北大などが発見
ニュース詳細

「最古の生命の痕跡」東北大などが発見
12月9日 18時58分

「最古の生命の痕跡」東北大などが発見
K10036945011_1312100007_1312100008.mp4

東北大学などの研究グループは、グリーンランドのおよそ38億年前の岩石から海に生息していた微生物とみられる痕跡を発見し、これまで発見された中で最も古い生命の痕跡とする研究の成果を発表しました。

東北大学とデンマークのコペンハーゲン大学の研究グループは、グリーンランドで2004年に発見したおよそ38億年前の岩石の中の炭素を調べました。
その結果、現代の生物と同じ種類の炭素で成り立っていること、電子顕微鏡によって生物が炭素化する際に現れる組織のゆがみが確認されたことから、この炭素がこれまで発見されたものの中で最も古い生命の痕跡とみられると結論づけました。
この研究の成果は、日本時間の9日、イギリスの科学雑誌「ネイチャージオサイエンス」の電子版に発表されました。
研究チームの1人、東北大学大学院理学研究科の掛川武教授によると、この炭素はおよそ38億年前の海に生息していたバクテリアなどの微生物の断片ではないかということで、「地球が誕生しておよそ46億年の歴史の中で、いつ生命が誕生したのかは大きな問題だ。今回の発見で、38億年より前にはすでに地球上に生命がいたことが確かめられたと思う」と話しています。
最も古い生命の痕跡を巡っては、多くの研究者により、さまざまな説があるということで、掛川教授はこの研究を基に地球の生命誕生に関する議論が活発になることへ期待を寄せています。

[関連ニュース]
k10013694501000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ