自分で毎日使う羽毛布団の選び方、朝まで蒸れない羽毛ふとんの選び方 蒸れないこと、洗えること、日干しできることが本物の羽毛布団選びの条件 |
羽毛布団の選び方、見えない中身とそれを包んでいる生地、品質の違いについて説明します。 これから羽毛ふとんを使おうかな〜という方、今使っている布団に不満を持っている方 (暑すぎる、蒸れる、寒い、臭い、体にフィットしない等)は、ぜひ参考にしてください。 眠る道具、眠る環境=布団、寝具で睡眠の質がまったく変わります。 “ムレる羽毛布団”は中途覚醒(夜中に目が覚める)で熟睡できません。 快眠のためには“呼吸する蒸れない羽毛ふとん”でなければいけません。 快眠はあなたの寝具選びからはじまります!選び方を参考にしっかり、じっくり選びましょう! |
■ はじめに ■ 羽毛布団の中身(中味)、成熟ダウンと未熟ダウン ■ 羽毛布団選び ダウン%、かさ高だけで良し悪しがきまるか? ■ 品質の良い羽毛布団は自分で水洗いができます! ■ 品質の良い羽毛布団は日干しができます! ■ 羽毛布団の選び方!見分け方!重さ!本物はコレだ! |
こちら洗える羽毛布団イワタの羽毛ふとんの特徴も参考にして下さい。 |
■ はじめに |
羽毛という素材は天然の産物ですから、人工的に造る合成繊維のように規格化するのは難しい素材で、自然の条件でピンからキリまで品質の差があります。 鳥の身体の部分によって用途が違う上、鳥種、飼育日数、飼育環境、飼料、採取から処理までの時間、採取後の保管と管理、精製技術など諸所の条件が整わなければなりません。
今のマーケットを見ていると、「えぇーっ!こんなの売っちゃうぬぉー!」「えぇーっ!こんなの買っちゃうぬぉー!」という羽毛布団でいっぱいです。異業種の呉服屋さんや家具屋さんも、メーカーや問屋の営業の話を鵜呑みにし一生懸命です。売れればいい!儲かればいい!こまったものです。寝具はファッションやインテリアとは違います。 今の世の中、性善説は崩壊してしまったのでしょうか?信用できる商品、メーカー、問屋が少なくなっています。 価格競争に終始し、水鳥の羽毛であれば何でもかんでも羽毛布団にして売っています。 昔はすてていたのに!堆肥に混ぜて肥料にしていたそうです。 |
■ 羽毛布団の中身(中味)、成熟ダウンと未熟ダウン |
犬や猫、猪や鹿などの動物の毛は、こどもと大人とは毛の色が変わります。 これを毛変わりすると言い、大人になる基準のように扱います。 水鳥も同じように、ひよこから雛鳥になり中雛、成鳥と羽毛の質が変わります。 今市販されているダックダウンの羽毛布団のほとんどは、食用に飼育された中雛(飼育期間45日)の羽毛が使われています。なぜ中雛が食用に適しているかと言うと、肉質がやわらかくおいしいからです。昔は中雛の羽毛は使われなかったのもです。中雛の羽毛はほとんどが発育途上の未熟ダウンです。 品質の良い羽毛布団にはなれないのです。 ダックの羽毛は50日前後から毛変わりし、一度ダウンが小さくなり、60日くらいで45日飼育のダウンと同じ大きさになり、75日前後で成熟ダウン、成鳥になります。 飼育期間45日と60日のダウンを比べると、痛み具合と保温性が違い、45日のダウンは保温力や耐久性に問題があり、3年ぐらいでダメになるものもあります。60日のダウンは75日のダウンよりも、見た目の嵩高(かさ高)はありますが、保温力に劣ります。 台湾の養鴨センターの研究によると50日を境として羽毛のタンパク質が変わることがわかっています。 成長まで飼育された水鳥の羽毛でなければ、成鳥までの飼育期間 羽毛ふとん本来の機能を備えた羽毛布団はつくれません。 |
■ 羽毛布団選び ダウン%、かさ高だけで良し悪しがきまるか? |
ダックダウンの羽毛ふとんは70%〜80%が品質としては最高で、 90%、95%と進むにつれて羽毛の機能、品質が悪くなります。 理由は、羽毛の選別は風によって仕分けられるので、良く発達した成熟ダウンは1つの重さが重いため遠くに飛ばずに、手前の70%〜80%ぐらいまでで留まってしまうからです。90%以上になると弱い軽い未熟ダウンやファイバーが多くなり、さらに95%では、ほとんど成熟した良いダウンは少なくなります。 グースダウンの場合は、90%に良いダウンが多くなります。 90%以上になれば手選別が必要でしょう。 |
大きなダウンは重いので手前の 70〜80%のマスに溜まる |
撹拌して風力で選別 |
90%以上になるとファイバー、 未熟ダウンが多くなる |
このようなことから、ダウン%、嵩高(かさ高)が高いものが必ずしも品質の良い羽毛ふとんとはいえません。未熟ダウンは見せかけの嵩高(かさ高)はありますが、保温力に乏しく数年で嵩高(かさ高)が半減します。 冬毛の飼育状態の良い成鳥の羽毛から採取したダウンでなければ、 羽毛ふとんの真の価値はありません。 また、成鳥でも生え変わりの未熟ダウンや夾雑物を身に付けていますから、 それらを取り除く羽毛精製技術が必要です。 |
■ 品質の良い羽毛布団は自分で水洗いできます! |
水鳥はほとんど水の中で生活していますから、 水で羽毛が損傷することは考えられません。 羽毛はタンパク質でできています。タンパク質は水に溶解しない物質です。 羽毛ふとんは当然水洗いできます。 【羽毛ふとんの洗い方 水洗いの方法 お手入れ方】はこちらです。 しかし、ほとんどの羽毛ふとんは取り扱い表示になるべく洗わないで下さいと表示されています。 ではなぜ洗えないのでしょう? 羽毛の精製が不十分なためです。 水溶性樹脂コーティング加工によって羽毛の汚れや鳥の垢、悪臭を止めているので、水で洗うと樹脂が溶けて悪臭が出ることがあるからです。 また、嵩高を出すために羽毛に樹脂加工が行われているものがあります。 生地にも目詰めのために樹脂加工がされています。 このような加工がされた羽毛ふとんは、吸湿・透湿性が著しく低くなりますので、ムレて気持ちの悪い寝心地です。中途覚醒で熟睡できません。蒸れた暑さで布団を跳ね除け、寒くなり掛けなおすの繰り返しでは良質の睡眠はできません。極端に言えば、雨合羽を着て寝てるような感じです。 かなりの人が羽毛ふとんに対して『蒸れて眠れない、熟睡できない』という不満を持っているようです。 しかし、ほとんどのメーカー、ほとんどの羽毛ふとんが加工されています。 暖かさばかりを追求し、暖かさの質にこだわっていないのには驚きです。寝具専門店も自分で使ってみればこんな羽毛ふとんはお客様におすすめ出来ないはずです。 それとも本当の羽毛ふとんの暖かさを知らないのでしょうか?・・・ ほんとうの羽毛布団はここが違います 中途覚醒で熟睡できない蒸れる羽毛ふとんは寝具ではありません。 こんな羽毛ふとんだったら、綿わた掛けふとんのほうがずっといい寝心地です。 健康な睡眠はあなたの寝具選びからはじまります! 羽毛のほんとうの良さを知ってください。 ※もう一つ、最近異常に柔らかい生地の羽毛ふとんがあります。ソフト加工をしてるようですが、こういう羽毛ふとんは身体に「まとわり付すぎ」、寝返りが打ちにくくいい眠りができません。生地に適当な張りがないと寝返りが打ちにくいのです。もっと睡眠を突き詰めて羽毛ふとんをつくってほしいものです。 羽毛ふとんを選ぶ際は、ソフト加工・防ダニ加工・オッシャブル加工等のよけいな加工のされてないものを選んでください。薬剤や樹脂で加工のされたものは天然素材の自然の恵み、羽毛ふとんの吸湿・放湿性等の優れた機能を損ってしまいます。 |
■ 品質の良い羽毛布団は日干しができます! |
水鳥は水辺の紫外線の豊富なところで生活していますから、当然日干しができます。 しかも、ダウンプルーフという密度の高い特殊な生地に包まれていますから、羽毛が紫外線の影響を受けにくく、羽毛の紫外線老化などはほとんど考えられません。日干しが出来てあたりまえです。 ではなぜ日干しが出来ないのでしょう? 羽毛の吹き出し、臭気止めのために生地に目詰めのため樹脂加工がされています。 樹脂は紫外線に弱いので、樹脂の脆化から羽毛の吹き出しや臭気の出る恐れがあるためです。 取り扱い表示に陰干しと表示されたものは、ほとんど加工されています。 |
【樹脂ダウンプルーフ加工】
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【イワタのダウンプルーフ】
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このような加工がされた羽毛ふとんは、吸湿・透湿性の機能が著しく低くなりますので、ムレて気持ちの悪い寝心地です。 布団の日干しは衛生面からも湿度の高いわが国では欠かすかとが出来ません。 15分の日干しによって大腸菌のほとんどが死滅します。 |
■ 品質の良い羽毛布団の選び方!見分け方!重さ!本物はコレだ! |
下げ札、○×△金ラベルとかは消費者の判断基準になるようにと、羽毛寝具製造業者の組合、協会で設けたものですが、あまりにも不正が多くて信用できません。 逆にセールスツールに利用されてしまっています。 品質の良い羽毛布団の選び方、見分けるコツは、 鼻を近づけ羽毛布団を押して出てきた空気の臭いを嗅いで見る、“ムッ”ときたらだめです。 また、押してみてすぐパッと戻るものは、未熟ダウン(羽枝が短い:髪の毛も短いと毛が立ちますよね)や樹脂加工(羽毛の表面コーティング:ヘアケア用品だと固めるタイプのスプレーかな)の可能性があります。ゆっくりジワァーッと戻るのが良いです。最初からパンパン風船みたいな、コレが羽毛布団だ!というのを見掛けますが、これでは体にフィットしません。品質の良い羽毛布団は、かぶったときに人の体温が伝わり膨らむもの、寒くなればなるほど膨らむものです。 つぎは、品質表示を見て(布団に縫い込まれているもの) 「生地は綿100%か【※重要】(シルク混とかは良くない)ソフト加工、防ダニ加工とかの余計な加工のしてないもの、表裏同じ生地か【※重要】(組成)」生地が2重のもの(中生地はポリエステルです)は問題外、さわるとすぐ分かります。 「直射日光で日干しができるか【※重要】(できてあたりまえなんです)」 「家庭で自分で水洗いができるか【※重要】(できてあたりまえなんです)」 「羽毛量(重さ)はダックダウンシングルで1.2kg以下【※重要】(いい物だともっと軽い、1.4kgだと夾雑物(ゴミ)が多い可能性あり、増量タイプなど問題外、重さも重要) 「グースダウンの場合は1.0〜0.8kg【※重要】」ならOKです。 あと、見た目に惑わされないこと、色柄は機能に全く関係ありません。化粧してないスッピン無地を選びましょう。色柄はカバーリングで季節、気分で対応しましょう。 もう一つ、キルトパターンですが、オーソドックスなものを選んでください。羽毛布団を長く使う上で大変重要なことです。フィット性も全く異なります。 ダウンケット(羽毛肌掛け布団)は、べたキルトで、5×6の30マス【※重要】です。 ほとんどがこうなっています。 羽毛布団は、立体キルトで、5×6の30マスがベストです。 が、ほとんどがこうなっていません。4×5の20マスが90%です
ダウンケットで5×6の30マスがいいことは実証済みなのですが・・・・。自動ミシンがないのが理由らしいです。4×5の20マスだと、体の中心に縫い目がきてしまいます。その他いろいろ変種キルトもありますが、機能性・耐久性で立体キルト5×6の30マス【※重要】の羽毛布団を選びましょう。 羽毛布団選ぶなら蒸れない洗えるイワタの羽毛ふとんネットの場合は商品をさわったり、かぶったりできませんから、画像やTextで詳しく説明があるもの、メールでいろいろ問い合わせて見るのが一番です。快眠本舗にもメールどんどん下さい。待ってマ〜ス! 快眠はあなたの布団選びからはじまります! ※3万円位で良い羽毛ふとんがありますか?とよくお問い合わせをいただきますが、ご自分で毎日使われる羽毛ふとんとなるとズバリ「ございません。」です。1日くらいのお客様用でしたらホームセンターや量販店、ネット上にもいっぱい氾濫しています。 ただ、ゴミ同然(ゴメンナサイ)の物もありますのでご注意ください。 お近くの、自分のところで布団を仕立てているふとん屋さんで、上質の綿わた100%の掛布団をお求めになったほうが健康な睡眠のためにはいいと思います。3万円でしたら綿わた100%の肌がけ布団まで揃えることができます。(綿わたコットンのぬくもりもいいですよ!軽めに作ってもらってください。) ※お電話でのご質問は長くなる場合がありますので、恐れ入りますがメールでお願いします。 |
私のおすすめ!日干し・水洗いできる高品質羽毛布団はこちら 【蒸れない羽毛布団洗えるイワタの羽毛ふとん】 |
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