福島県浪江町は10日、東日本大震災で津波被害に遭った沿岸4地区を、住宅の新築や増改築を禁止する「災害危険区域」に指定し、町民の集団移転を促す方針を明らかにした。
4地区は請戸、棚塩、中浜、両竹地区で津波で2メートル以上浸水した。対象は約600世帯1800人で大平山、幾世橋、棚塩地区の高台の3地区に住宅団地を建設し、移転を促す。
町は福島第1原発事故の避難区域で、避難指示が解除される見込みの2017年3月までに整備を終える目標を掲げている。
岩野寿長ふるさと再生課長は「住民説明会を開き、町民の理解を求めたい」と話した。