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ライフ
【家庭医が教える病気のはなし】(33)患者さんに納得のいく説明を
2013.12.10 10:30
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降圧薬、ディオバンをめぐる問題を長々と扱っていますが、一向に真相は明らかになりません。論文捏造(ねつぞう)は誰が、何の目的でやったのか、相変わらず真相はやぶの中です。書き続けている間に何か動きがあるかと思っていましたが、ほとんど何もありません。
私自身に対しても、一時は多くの取材の依頼がありましたが、それも今はほとんどありません。テレビのニュースからはすっかり姿を消し、新聞でも関連の記事はほとんど見かけません。
この問題は、情報の受け手とは関係のない所で、結局、何も明らかにされず、誰も責任を取らないままに収束するのでしょうか。京都府立医大の教授は辞任しましたが、辞任しただけで何も語りません。既に引退していた東京慈恵医大の教授も沈黙を守っています。千葉大や滋賀大、名古屋大学についてはどういう状況なのかすらよく分かりません。
ノバルティス社も、いったい何を明らかにしたのかさっぱり分かりません。ホームページを見ると、「コンプライアンス・アドバイザリーボード」を設置したとありますが、何が起きたのかを明らかにしないままで、いったいどう対策が立てられるというのでしょう。ディオバンの売り上げが15%減少というニュースも流れ、もうそれなりに社会的な制裁を受け、まあいいじゃないか、ということでしょうか。
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