石破茂・自民党幹事長の11日の記者会見での特定秘密と報道の関係に関するやりとりの要旨は次の通り。

 ――報道機関は情報の入手だけではなく、それを報じる。法律には報じることについて書かれていない。

 「入手することはいいでしょう、ということだ。それを報道することによって、我が国の安全が極めて危機にひんすることであれば、それは常識的に考えた場合、その行為は何らかの方法で抑制されることになると思う。特定秘密なるものは、よほど厳選してやらなければならない。それを承知の上で、なお、それを開示する行為自体は、常識的にみて、抑制されてしかるべきだと思う」

 ――特定秘密は安全保障に重大な影響を与えるのが前提だ。そういうものは、そもそも報じてはいけないものかと聞こえるが。

 「私自身、入手は罰せられない、しかし発表は罰せられる、それがおかしいのではないか、と言われると、それは少し違うのではないかと思うが、どうだろうか」