2013年12月10日10時52分
【竹山栄太郎】県立坂本龍馬記念館(高知市)で来館者が龍馬に宛てて手紙を書く「拝啓龍馬殿」のコーナーに、鳩山由紀夫元首相が特定秘密保護法が成立した後の日本を懸念する手紙を寄せた。手紙は、法案が国会で審議中だった4日付。龍馬に「法案が国会を通ることになれば、日本国の意思決定は益々(ますます)国民の目に届かなくなることは必定です」と語りかけている。
鳩山氏は11月26日、講演で高知を訪れた際、記念館に立ち寄り、「手紙」を後日郵送すると約束して用紙を持ち帰ったという。手紙はA4判の用紙2枚にわたって書かれ、「龍馬殿、今一度日本を洗濯する気概を有する若者達を天界から養成して戴き度(た)く存じます」と締められている。
学芸員とともに館内を案内した森健志郎館長(72)が「鳩山さんは宇宙人って言われてますよね」と水を向けると、鳩山氏は「龍馬も宇宙人でしょ」と笑って応じたという。
記念館によると、「拝啓龍馬殿」のコーナーは1991年の開館時からはじまり、これまで寄せられた手紙は2万通にのぼるという。台湾の李登輝元総統や、高知出身の女優広末涼子さんも直筆の手紙を寄せている。
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朝日新聞官邸クラブ
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