大阪都構想を掲げる大阪維新の会(代表=橋下徹・大阪市長)は9日、大阪市を五つの特別区に再編し、北区と中央区を別々の区に分ける案で今後の協議を進めていく方針を決めた。住民投票に向けた具体的な区割りが、事実上確定する。

 都構想では、政令指定市の大阪市を廃止して特別区に再編する。現行の24行政区の再編案については、市が昨年11月、(1)北区と中央区を分離した7区(2)両区を合体した7区(3)分離した5区(4)合体した5区、の4案を公表。橋下市長と大阪府の松井一郎知事、府議会、市議会の代表者でつくる法定協議会で議論してきた。

 維新は先月19日、幹部を集めた会議で(3)の5区・分離案で党内をまとめる方針を確認。橋下氏は先月末、公明党府本部関係者に「北区と中央区は分離する方がいい」との考えを伝えた。