【ソウル聯合ニュース】日本の外務省が独島の領有権を主張する韓国語版など9カ国語版の動画をインターネットに公開したことに対し、韓国政府は11日、日本に強く抗議した。
韓国外交部の朴俊勇(パク・ジュンヨン)東北アジア局長はこの日、在韓日本大使館の倉井高志総括公使を呼び、厳重に抗議するとともに独島領有権を主張する不当な動画を削除することを要求した。外交部は報道官名義での抗議論評も近日中に発表する予定だ。
外務省は10月16日、「みなさん、竹島をご存知ですか?」とのテロップで始まる1分27秒の動画を投稿サイト「ユーチューブ」の外務省動画チャンネルで公開したのに続き、同31日には英語版の動画を公開。今回は韓国語のほか中国語、アラビア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語の動画が公開された。
昨年12月にスタートした自民党の安倍晋三政権は独島に関する世論調査を実施し、8月1日に結果を発表するなど、独島の領有権主張を強化してきた。2月22日に島根県が主管する「竹島の日」の行事には初めて政府当局者(内閣府政務官)を派遣し、独島問題などに対する内外への広報強化のために「領土・主権対策企画調整室」を内閣官房に設置した。
また山本一太領土問題担当相は独島や尖閣諸島に関する日本の領有権主張を対外的に発信するために早ければ年内にも動画を活用したホームページを開設すると発表している。