
今回紹介する本は、「トヨタの片づけ」です。
職場での整理や、家での整理に応用できる整理術を紹介した本です。
印象に残ったのは、『片づけは、「仕事の合間にするもの」と思っていないだろうか。トヨタでは、片づけも仕事の―部ととらえられている。』です。
必要以上に物を持つと、無駄でコストもかかり、整理されていないと探すのに時間がかかり、間違いも増えるので、損失になります。
片づけをすることで、生産性がアップし、利益につながるから、仕事の一部ととらえられているのだと思いました。
本の概要
【ジャンル】・整理術
【内容】「5S」や「カイゼン」など、トヨタが徹底的に突き詰めてきたメソッドを、オフィスワーカーにも応用できるビジネスツール&自己啓発スキルとして紹介!「片づけをすれば業績は必ず上がる」「片付けない人を責めるな、片づかない仕組みを責めろ」といったトヨタの名言も満載の一冊!
Amazonの内容紹介より一部引用

【特徴】・職場でも家でも使える整理のコツを紹介。
・イラスト、写真を使って説明されているのでわかりやすい。
整理するためのポイント
片づけには「判断基準」が必要不可欠「いるもの」「いらないもの」の判断基準をどこに置くかということ、それがまさしく整理することにつながっていきます。
いざ捨てようと思っても、「いるもの」「いらないもの」の判断基準が明確でなければ、「やっぱり必要かも」「いつか使うかも」と迷いが生じて、捨てられません。しかし、捨てるための判断基準があれば、ためらうことなく、「いらないもの」を捨てることができます。
捨てる基準があれば、考えることなく捨てられます。(思い入れがあるものは除いて)
私の場合、荷物などは捨てるのに悩むものもありますが、食べ物は割と捨てられます。
食べ物には賞味期限が書かれているので、それを基準にしているから、考えることなく捨てられるわけです。
服にも処分する期限が書いてあれば、捨てやすいのですが・・・。(洋服は、3年くらいが寿命とも言われます。)
「いつか」には、必ず「いつまでに」と期限をもうける私たちの身のまわりには、「いつか使うもの」があふれています。「この資料は、いつか役立つかもしれない」「この文房具は、いつか使うだろう」という思いから、ついついため込んでしまいます。
これらとどのように向き合っていくべきかが、整理のポイントになるのです。
「いつか使うもの」に対しては、必ず「いつまでに使うか」を問わなければなりません。つまり、期限をもうけるということです。
「発注点」を定めなさいコピー用紙の例だと、たとえば梱包の3段目のところにカードを差し込みます。これが、「視える化」のしかけです。これがあるから、
・コピー用紙がなくなりそうになったら、誰でもわかる
・コピー用紙を補充すべきときになったら、誰でもわかる
ようになっています。
それだけでなく、コピー用紙を補充すべき状況にあることに気づいた人は、カードを抜き取り、会社の管理部(発注の担当部署)に持っていくことができます。管理部ではそのカードを受け取り次第、コピー用紙の発注をかけられます。
紙が全部なくなってからでは、紙が足りなくなる可能性もありますし、カードを使えば渡すだけで済むので、用件を伝える手間も省けます。
家庭でこの考え方を利用するなら、洗剤や石鹸などのキッチン、入浴用の消耗品に利用できるのではないかと思います。
例えば、食器用洗剤の予備がなくなってしまったら、すぐに買いに行かなければなりません。
予備が残り1つの段階で、買い物リストに追加しておけば、すぐに買う必要もないので、安売りを待って買う余裕ができます。
もし、何も考えずに安売り時にまとめて大量に買うと、置き場所にも困りますし、数を把握していないから、買いすぎたり、足りなくなったりすることもあります。
「いらないもの」がわかる「赤札作戦」赤札作戦では、「使うもの」についてはそのままにしておきます。
「使わないもの」「使えないもの」に赤札を貼っていくのです。赤札には、場所や品名、数量、赤札を貼った理由、処置部門、担当者、処置期限、処置方法などをメモしておくとよいでしょう(図参照)。
そして、赤札を貼ったものについてはすべて、品名、担当者名など赤札の内容を書き出して一覧表にします。
それらのなかから「これはいらない」というものをみんなで見つけて捨てます。もしも判断に迷うものがあれば、期限を切って移行期間をもうけてから処分してもいいでしょう。
家でやるなら、チェック済の札を一緒に貼っていくといいのではないかと思いました。
時間が空いたときにチェックして、エリアごと(引き出しごと、棚の1段ごと、1冊ごとなど)に付箋を貼っていけば、どこまでチェックしたのか忘れずに済みますので。
モノの定位置がひと目でわかるようにするモノの保管のルールは、すべて現場に掲示する。何がどこにあるかは、そのモノのすぐそばに掲示するのです。
・紙に書いて貼り出す
・棚にシールを貼って、中に何が入っているかを書く
・ロッカーや棚に使用者の名前を書いた札をつける
このように掲示することで初めて、現場の全員に周知徹底されることになります。
掲示してあれば、自然に目に飛び込んできます。
「見よう」としなくても「見える」、これが大事なのです。否応なしに「見える」ようにするということが、整頓のポイントのひとつになります。
家庭で利用するなら例えば、
・冷蔵庫の中身
・押入れの中身
などの見取り図をおおまかに書いてみると、探しやすくなるのではないかと思いました。
冷蔵庫の場合は、量が限られているので、所定位置を決める意味で書けばいいのではないかと思います。
感想
赤札作戦は、簡単な方法なのになぜ思いつかなかったのだろうと思うような画期的な方法でした。
以前、いらないものリストをノートに書いていましたが、ノートに書いてしまうと見るのを忘れたり、実物と照合するのが手間で続きませんでした。
ノートに書いてもそれがどこにあるかわからないから、それを探すくらいなら、付箋を貼っておくほうが一目でわかりますから。
一時保管ボックスに保管するのもいいと思いますが、ボックスを置くスペースが必要で、たくさん入らないことを考えると、この方法のほうが楽だと思います。
ほかに、先入れ先出し法を実現するためのコツも書かれていて勉強になりました。
積み上げてしまっても、やり方次第では、先入先出しすることができることがわかりました。
何にしても、捨てる基準をしっかり決めることが一番大切ですが・・・。
基準さえ決まっていれば悩む必要もなくなりますから。
【他の本と違う所】具体的なやり方を教える本というより、片づけのコツを教える本だと思います。
家庭でも応用はできますが、どちらかと言えば、職場向けの整理術です。
本書の片づけのコツは、ほかの本と一部似ているところもありますが、知らなかった方法も多いので勉強になりました。
関連本
超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか

・本書とテーマが似ている(仕事ができる人は整理整頓ができる)
・こちらの本のほうが、より具体的(引き出しに何をしまうか?など)。
[書評]超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか図解 ミスが少ない人は必ずやっている「書類・手帳・ノート」の整理術

・書類(PC含む)、手帳、ノートの3つをテーマにした整理術を紹介した本。
・イラストが多く、上記の本よりさらに具体的な方法を多く紹介。(具体的という面では一番)
図解 ミスが少ない人は必ずやっている「書類・手帳・ノート」の整理術の感想目次
CHAPTER1 トヨタ流「片づけ」で仕事が変わる!うまくいく!
CHAPTER2 ムダを減らすトヨタの「整理術」
CHAPTER3 仕事を効率化させるトヨタの「整頓術」
CHAPTER4 トヨタ流片づけが「習慣化」する方法
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テーマ:読んだ本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
- 2012/11/28(水) |
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