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無花粉ヒノキの量産研究へ12月11日 10時54分
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神奈川県は4000本のヒノキの中から花粉を出さないヒノキ「無花粉ヒノキ」を見つけ、将来の花粉症対策につなげようと苗木の量産に向けた研究に取り組むことになりました。
神奈川県によりますと、県の自然環境保全センターが、おととしから去年にかけておよそ4000本のヒノキを調べたところ、去年4月、秦野市の森林で花粉が飛ばないヒノキが1本見つかったということです。
雄花を顕微鏡などで詳しく調べたところ、花粉の元になる細胞の大きさが不ぞろいで、正常な花粉ができないことが分かり、挿し木で育てた苗の雄花からも花粉が出ないことが確認されたということです。
神奈川県は4年前、花粉を出さないスギ「無花粉スギ」の生産技術を開発し、ことし春にはおよそ1300本の苗木が生産されています。
ただ、今回の「無花粉ヒノキ」は雌花も正常な種子を作らないため、交配による生産は出来ず、現状では挿し木や接ぎ木に頼らなければならないということです。
神奈川県では、他の方法も模索しながら6年ほどかけて苗木の量産に向けた研究を進め、将来の花粉症対策につなげたいとしています。
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