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青森市出身の版画家棟方志功が原画を描き、弘前市民会館で使われてきた緞帳(どんちょう)「御鷹揚げの妃々達々(おんたかあげのひひたちたち)」の復元作業が終わり、改修工事中の同会館に搬入された。
新しい緞帳は西陣本綴織(つづれおり)で、縦8メートル、横16メートル、重さ560キロ。羽を広げた雌雄のタカや弘前の四季を表す4人のきさきの姿が色鮮やかによみがえった。京都市の伝統工芸士が通常の3倍近い272色の糸を使い、約1年がかりで仕上げたという。
緞帳は1964年の開館に合わせて制作されたが、退色が進むなどしていたため、会館の改修工事と並行して復元を進めていた。来年1月5日の完成式典で関係者に公開され、一般公開は翌6日以降の予定。連絡先は同会館0172(32)3374。