BUZZ-〔外為マーケットアイ〕ドル102.40円まで下落、リスクオフで円買戻し
[東京 11日 ロイター] -
〔外為マーケットアイ〕
<16:53> ドル102.40円まで下落、リスクオフで円買戻し
ドル/円は102.47円付近。欧州勢が参入する時間帯に入ってリスクオフの流れが強まっており、円を買い戻す動きが優勢になっている。
日経平均先物がナイトセッションで売られるなか、ドル/円は一時102.40円まで下落した。
米10年債利回りにも再び低下圧力がかかっている。
<14:43> ドル102.77円付近、輸出企業は年度内の必要分は手当済み
ドル/円は102.77円付近。日経平均株価 との連動を続けており、日経平均の下げ幅縮小とともに持ち直している。
きょうは輸出企業の売りが多少観測されているが、大きな動きは出ていない。市場では「輸出企業は3月末くらいまではある程度押さえており、いまは来期以降の計画を立て始めているところだ。それが決まるのがだいたい1月後半なので、いまはまだそれほど動かないだろう」(大手邦銀)との声が出ていた。
<13:50> ドル102.62円付近、海外勢中心の売りが上値抑える
ドル/円は102.62円付近。日経平均株価 が軟調に推移するなか、上値の重い展開になっており、一時102.56円まで下落した。
大手邦銀関係者によると、売っているのは海外勢が中心。「マクロ系のヘッジファンドが日経を売っていて、それに伴いドル/円も売っている。加えて、実需の売りも少し出ている」という。
この関係者は「前週末の雇用統計の後、株が勢いをつけすぎた。足元は調整と位置付けていいが、その大きさに関しては見方がわかれている」と話していた。
<12:51> ドル102.60円まで下落、日経平均下げ幅拡大で
ドル/円は102.66円付近。後場に入り、日経平均株価 が下げ幅を拡大させるなか、円を買い戻す動きが強まっている。
ドル/円は一時102.60円まで下落した。
日経平均は前日比で200円を超える下げ幅となっている。
<11:43>ドル102円後半、米雇用統計が額面通りなら12月の緩和縮小も ドルは102.82円付近で動意薄、ユーロは141.41円付近でこう着気味。 前日のニューヨーク市場では、米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和を縮小するには、さらに判断する根拠となるデータが必要との見方が広がり、ユーロがドルに対し6週間ぶりの高値水準となった。
しかし、市場では、「11月の米雇用統計を額面通りに受け止めれば、12月のテーパリング開始をサポートする内容だ」(国内証券)との指摘が出ている。
その根拠は、雇用増加のペースが政府機関の閉鎖などの混乱を均しても平均20万人弱で安定してきていること、バーナンキ議長が5月にQE3縮小のガイドラインを示した際に、出口策が完了するときの目安として7%の失業率に言及しているにも関わらずまだ出口策を始めてもいないこと、失業率低下の一因とされる労働参加率は、一時的なものではなく、人口構成の変化を映した構造的なものである可能性があること等だ。 「だとすれば、失業率の低下は今後も続くことになり、6%台に入っても出口策を躊躇するようなら、かえって不自然になる」(前出の国内証券)という。
<10:52>ドル102円後半、ドル指数は80を回復後も上値が重い ドルは102.80円付近で一進一退。ユーロは1.3755ドル付近で底堅い。 このところの市場では欧州通貨に対するドル安が目立つ。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数 は80.005付近。同指数は前日79.843付近まで下落し、10月31日以来の安値を付けた。
「きのうは大手のファンドがドル・インデックス売りと同時に、ユーロ買いと英ポンド買いをしていたのが目を引いた」(外銀)という。
ドル指数の低下傾向は、欧州中央銀行(ECB)の予想外の利下げ以降続いている。直近の高値は11月8日につけた81.482。 11月のECBの利下げで欧米金利差は縮小し、ドルに不利ではない環境となったはずだが、「金利がゼロに米国に比べ(ECBは)まだ下げる金利があるという印象」(別の外銀)だとされ、ECBの利下げはむしろユーロにとっての好材料となっているようだ。
<10:19> ドル102円後半、米財政合意が後押し
ドルは102.83円付近で底堅い。仲値公示にかけて輸入の売りも散見されたという。一方、輸出業者の動きは鈍い。
朝方の取引でドルは一時102.95円まで上昇したが、その一因は、ライアン米予算委員長が、米議会の財政合意について、共和党の支持を受け下院通過を見込むと報じられたことだという。
ベイナー米下院議長(共和党)は10日、与野党の財政合意は「控えめな規模」ながらも「ポジティブな前進だ」との見方を示した。同議長は、上院のマリー予算委員長(民主党)と下院のライアン予算委員長(共和党)がまとめた合意は「景気に打撃を与える増税なしに」過去最大規模の財政赤字を削減することに寄与する、と述べた。
米議会の財政合意では、2014年度の裁量的支出は1.012兆ドル、防衛予算は5205億ドル、非防衛裁量的支出は4913億ドルとなっている。
<09:45> ユーロ141円後半、5年2カ月ぶり高値から反落後は小動き ユーロ は141.60円付近。今朝のレンジは141.48―141.69円と比較的狭いレンジでの値動きとなっている。
ユーロは欧州中央銀行(ECB)の予想外の利下げを受けて付けた安値131.22円から、前日一時142.19円まで上昇し、2008年10月6日以来の高値をつけた。
ユーロ高傾向について、市場では、「12月半ばごろまでは、米国に比べて早めにクリスマス休暇に入るユーロ圏の投資家によるリパトリが出やすい」(外銀)とされ、季節的な要因が指摘される。 また、ファンダメンタル要因としては、「ECBは量的緩和を実施しておらず、金利の世界で政策を運営していること、ユーロ圏がディスインフレに向かっていく経済圏であることがユーロの強さの基本的な背景だ」と三井住友銀行・市場推進部チーフストラテジストの宇野大介氏は言う。
<08:57> ドル102.80円付近、内閣府「機械受注に緩やかな増加傾向がみられる」
ドルは102.80円付近。内閣府は10月の機械受注(船舶・電力を除く民需)が前月比プラス0.6%と発表した。上昇幅はロイターの事前予測と変わらず。内閣府は、機械受注の基調判断として「緩やかな増加傾向がみられる」に修正した。
ドルは同データの発表前に一時102.95円まで上昇したが、データの発表を挟んで、軟化している。
ユーロは141.48円付近で朝方の高値141.63円から下落した。
<08:20> ドル102円後半、ボルカールール最終案では実施期限15年7月に延期
ドルは102.82円、ユーロは141円半ば。
米規制当局は10日、銀行の自己勘定取引を規制する「ボルカールール」の最終案を公表した。銀行の自己勘定取引や利益追求を目的とする投機的取引を総じて禁じており、規制の中核部分を厳格化した。さらに、全面実施期限を2015年7月まで当初予定から1年延期されることも盛り込まれた。
前日の海外市場では、ボルカールールの最終案に対する警戒感が広がったが、内容が明らかになったあとの反応は限定的だったという。
最終案は、顧客向けもしくはリスクヘッジのための取引を厳密に区別しており、銀行に対しては投機目的のものを正当な取引と偽っていないか証明を義務付ける。
また、同案はトレーダーの過度なリスクテークに対する多額の報酬の支払いを禁止する一方で、国債に関する自己勘定取引規制の適用除外範囲を拡大した。
大手金融機関はすでにボルカールールの導入に備え、影響を受けると予想される事業を縮小しているが、実際に導入されればゴールドマン・サックス やモルガン・スタンレー などの大手投資銀行の収入減につながると見られている。
<08:05> ドル102円後半、年内テーパリング観測後退で米長期金利低下
ドルは102.85円付近。ユーロは141円半ば。早朝の取引では両通貨ペアとも小動き。
前日のニューヨーク市場では、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では量的緩和縮小の決断がなされないとの見方がひろがり、米長期金利が低下して、ドルが102円台後半に下落する場面が見られた。
また、ロンドン時間序盤には、厚生年金と国民年金の積立金124兆円を運用する世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )が海外インフラファンドへの投資に乗り出すとの報道が伝わった。ブルームバーグによると、政府が成長戦略の一環として掲げる公的・準公的資金の有効活用策の1つとしてノウハウを持つ海外公的年金と提携し、運用の多様化を図るという。
「一部のファンドがこのニュースを手掛かりに、103円台で買い上がったが、思うように上値が伸びなかった」(外為アナリスト)という。その後ドルは下落を続けニューヨーク時間終盤に102.57円まで下落した。
<07:43> きょうの予想レンジはドル102.30―103.30円、株価と米長期金利の両にらみ
ドル/円は102.82円付近、ユーロ/ドルは1.3760ドル付近、ユーロ/円は141.47円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が102.30―103.30円、ユーロ/ドルが1.3710─1.3810ドル、ユーロ/円が140.80―142.10円。
前日のニューヨーク市場では、ユーロがドルに対し6週間ぶりの高値となる1.3795ドルまで上昇した。対欧州通貨でのドルの弱さが目立つなか、市場で、FRBによる年内の緩和縮小はないとの見方が広がったことで、ドル/円は102.57円まで下落した。ただ、102円半ばの押し目買いニーズに下値は支えられた。
「きょうも、株価と金利動向をにらみながらの値動きとなりそうだ」(外為アナリスト)という。
約1カ月間で10円上昇したユーロ/円については、前日も海外ファンド中心に利食い売りが出ている。「最近のドル/円の上昇がクロス円主導に進行してきたこともあり、クロス円の値動きにも注意が必要だ」(同)という。
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