スギちゃん（左）と小島よしお

「寝ている間にダイエット」とうたったトマト成分のサプリメントが消費者庁に「根拠なし」とされた中、お笑い界ではダイエットをめぐって奇妙な現象が起きている。

　完全個室・専属トレーナー制をうたい、確かなダイエット効果が短期間で得られると評判の超高級ジムに、どう考えても「何のために通っているのか分からない」芸人がいる。小島よしお（３３）と「品川庄司」の庄司智春（３７）だ。

　小島はそもそもダイエットインストラクターの資格を持ち、普段から自転車移動で体を鍛えている。庄司も暇さえあれば筋トレに励んでいる。何よりこの２人、典型的な“細マッチョ”で、どう見てもダイエット不要に思えるが、「お二人とも筋肉のカット（際立ちぶり）を深め、より理想の体形に近付くため通っていらっしゃいます」とはジム関係者。

　一方、このジムのＣＭキャラクターを務めるスギちゃん（４０）は、どうやら通っていない。一説によると「やせればワイルドさを失う」と考え、減量には二の足を踏んだらしい。ただ明らかにメタボ体形で、今以上に腹が出たら「ワイルドだろ～！」どころではない。むしろスギちゃんこそダイエットすべきなのは一目瞭然だ。

　あえてＣＭ起用した同ジムの関係者も「スギちゃんさんとはイメージの問題で減量の同意に至りませんでした」と残念そう。それでも「弊社の“ワイルドさ”をアピールする意味では反響が大きく、起用は成功でした」。

　もともと、お笑いトリオ「我が家」の杉山裕之（３６）がこのジムで、体重１３・２キロ減、ウエスト１９センチ減を達成したことが広まり、芸人に限らず多くのタレントが通っている。スタイルのいい人が熱心にダイエットし、何とかした方がよさそうな人ほどというのは、一般人も芸能人も一緒か。