Facebook は、話題に応じて「Like (いいね)」の代わりをする「Sympathize (同情、共感)」ボタンを開発していることを明らかにしました。
「Like! / いいね!」ボタンといえばFacebook を象徴する機能のひとつですが、明るくない話題についても「いいね!」は如何なものか、共感を伝えるものと分かってはいても、「ひどい目に遭って良かったね!」と言っているようで気が引ける、という議論は言語を問わず続いてきました。
Facebook 社内のHackathonイベントで提案されたという Sympathize は、投稿者が感情を示す特定のタグを付加することで、ポストにLikeのかわりにSynpathize が現れる仕組み。ひとつの記事に「いいね」ボタンと「わかるわー」ボタンが並んでどちらを押すか悩むような仕組みではありません。
Facebook のエンジニア Dan Muriello 氏がリンク先 Telegraph に語ったところでは、Sympathizeボタンの仕組みは実際に開発しているものの、実際のサービスにいつごろ導入するのか、最終的に見送りになるかは未定とのこと。
ただラベルを変えるだけとはいえ、もし導入されれば
「大失恋しました」「いいね!」
「失業しました」「いいね!」
「闘病も虚しく」「いいね!」
などなど、同情やお悔やみを伝えたいのに字面的に釈然としない気分が払拭できることになりそうです。
なお冒頭の「そうだね♡」は、任天堂が Wii U や 3DSなど自社のゲーム機に導入するソーシャルコミュニティサービス Miiverse より。要は「いいね」と同じですが、言葉はニュートラルに共感を伝える「そうだね」を採用し、また投稿時にアバターの喜怒哀楽を選ぶことで「そうだね......」(悲) や「そうだね♡」(嬉)と変化します。