４３歳女ら長女に交際迫った男子を監禁　性的虐待も

　長女（１４）に交際を迫った中学３年男子（１５）を自宅マンションに監禁し、性的虐待をしたなどとして、兵庫県警は１０日までに、監禁と強制わいせつの疑いで、同県尼崎市の無職・沖野玉枝容疑者（４３）と県内の１４～１８歳の少年少女６人の計７人を逮捕、事件当時１３歳だった長女と中学生（１２）を児童相談所に通告した。全員が容疑を認めている。

　県警によると、長女は、男子に交際を申し込まれたが「付き合っている人がいる」と断った。その後も交際を迫られたため沖野容疑者に相談。沖野容疑者は「こらしめてやろう」と、少年少女らに指示して、１０月９日午前２時ごろから３時間にわたり、男子を監禁し、性的虐待を行ったという。

　沖野容疑者は昨年１０月、４人の子どもとともに山口県から引っ越してきた。長女が友人らを連れてくると、寝泊まりや食事の世話をし始めた。自宅や学校に居場所のない少年らが集まり、１０人前後が同居したり、出入りするようになった。沖野容疑者は被害者の男子に「奴隷になって住み込むか」と脅していたことも県警への取材で分かった。

　沖野容疑者は金属バットで叩くなど少年らを日常的に暴行。少年の一人は「怖くて逆らえなかった」と話し、少年らを精神的に支配していた可能性もある。指示を受けていないにもかかわらず、男子にナイフを突き付けた少年もいた。

　近隣住民によると、現場付近では深夜に複数の若者が大騒ぎし、警察が出動するトラブルが相次いでいたが、同じマンションに住む男性は「奥さん（沖野容疑者）も少年たちも会えばあいさつしてくれるし、悪い人という感じはなかった」と驚いた様子だった。

（2013年12月11日06時02分  スポーツ報知）

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