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国際
【新帝国時代 第7部・際限なき挑発(5)下】中韓分断へ「特使外交で局面打開を」 佐藤優氏
一方、中西寛京都大学教授は楽観論を戒める。「日露関係が進むことは対中牽制になり、対米でもプラスになり好ましいが、現状で高い期待を持つのは行き過ぎではないか。4島一括はもちろん、日本が多少譲歩してもプーチン大統領が乗って来る可能性は低い。現在の安全保障強化から徐々に協力関係のレベルを上げていくのがよいのでは」と語った。
さらに中西氏は、「日本には、広報やパブリックディプロマシー(外交の広報戦略)に戦略性が不足している」と分析し、外交全般における発信力の強化を提起。「日本の主張が東アジアの平和と安定にどう結びつくかを、第三者に響くような形で訴えなければいけない」と主張する。
新帝国時代を乗り切るには、従来の手法や発想を捨てるのが第一歩となりそうだ。(おわり)
◇
第7部は、上原すみ子、内山智彦、岡部伸、島田耕、田北真樹子、中山玲子、西岡瑞穂、板東和正、水内茂幸、力武崇樹、上海・河崎真澄、ロサンゼルス・中村将、北京・矢板明夫が担当しました。
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