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【スポーツ】

3冠へ 駒大が仰天プラン 山の5区より花の2区勝負!

2013年12月11日 紙面から

箱根駅伝監督トークバトルで目標順位について話す駒大の大八木弘明監督=東京都目黒区の恵比寿ガーデンプレイスで(戸田泰雅撮影)

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 来年1月2、3日に行われる第90回東京箱根間往復大学駅伝(10区間)の23校のエントリー(登録)選手が10日、東京都内で発表され、各監督らが会見した。今年の出雲全日本大学選抜駅伝、全日本大学駅伝を制覇した駒大の大八木弘明監督(55)は、史上4校目となる大学駅伝3冠達成へ向け、山上りの5区ではなく、花の2区を重要視する仰天プランを明かした。

 名将の頭には、常識破りのプランが描かれていた。「1、2区で流れをつくる。特に2区で。5区の前で勝負をする」。序盤から引き離す。2006年以降は山上りの5区で区間賞を取った大学がすべて往路優勝を飾っているが、大八木監督は花の2区に力点を置いた。

 駒大のスピードは一級品。11月の全日本大学駅伝の4区を走った4年の村山謙太が、山梨学院大のモグス(現日清食品グループ)の記録を8秒も上回る快走。そのほかにも、経験豊富な主将の窪田忍をはじめ、中村匠吾、由布郁人と実力者がそろい、この4本柱がチームを支える。東洋大の酒井俊幸監督も「スピードの駒沢」と評し、「復路の駒大」から「往路の駒大」へモデルチェンジが可能となった。

 流行の兆しを見せているノロウイルス対策も万全だ。2年前は風邪で1人が欠場したが、昨年から対策に取り組み成功。手洗い、うがいは当たり前。ノロウイルス対策として特製の乳製品を飲んでいるという。大八木監督は「一番怖いのは、けがと風邪。スペシャルドリンクもある」と力強く語った。

 大学3大駅伝で3冠を達成したのは、90年の大東大、00年の順大、10年の早大の3校だけだが、重圧はない。大八木監督は「今年は育成の年と言ってきた。気楽な感じで気負わずにやります。ピリピリムードはありません」と余裕の笑み。駒大が近年の常識を破り、花の2区勝負で偉業を達成する。 (占部哲也)

 

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