今季と同じなら大減俸――。ソフトバンクの寺原が10日、契約更改に臨み来季の巻き返しを誓った。オリックスからFA移籍して1年目の今季は4勝どまり。故障離脱を繰り返すなど悔しいシーズンを送った。変動制の3年契約中で年俸は8500万円の現状維持だったが、1年早くFAで加入した帆足が50%ダウンしたように、最初の2年間の成績が3年目の年俸に跳ね返ってくる。来季は背水の覚悟だ。
7年ぶりにソフトバンクに戻ってきた寺原が移籍1年目のシーズンを振り返った。「簡単に言うと悔しいシーズンだった。自分の目標からもかけ離れていた。ケガをして長期で投げられないことも多かった」
今季は16試合に登板して4勝7敗、防御率4・65。首脳陣やフロントからは豊富な経験と実績を買われ先発投手陣の柱となることが期待されたが、それに応えられなかった。来季に向けては自らの希望が通り、背番号11から前回在籍時にも着用していた背番号20に変更となった。「慣れ親しんだ背番号でもあるし、もう一回新たな気持ちでやりたい」と話した。
そんな寺原は2年目のシーズンへ「来年、頑張らないと大変なことになる」と背水の覚悟。現在は変動制の3年契約中で、今回に限れば年俸8500万円の据え置きで更改を終えた。ただ、危機感はたっぷりだ。
前日9日には寺原より1年早く西武からFA移籍した帆足が、チーム2位の8勝を挙げながらも1億1000万円から減額制限を超える50%ダウンで契約を終えた。移籍後2シーズンの査定が一気に反映されたためで、対象とされていたイニング数に関して1年目の昨季に2回3分の2しか投げられなかったことが響いたからだった。寺原の場合も同様に2年間のトータルが3年目に反映される帆足同様の契約で、今季は「クリアした出来高はなかった」という。それだけに「僕もその契約を受け入れて移籍してきているのでね。来年は絶対に結果を出さないといけない。自分にもそれ(超大幅ダウン)が降りかからないように頑張らないといけない」。
数字的な目標としては「15勝と180イニング以上を先発として投げたい」。来季は“倍返し”以上を目指す勝負のシーズンとなる。(金額は推定)
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