呉昇桓　ＶＩＰ来日　広報３人　報道陣５０人

　阪神が韓国サムスンから獲得した呉昇桓（オ・スンファン）投手（３１）が１０日、関西空港着の航空機で来日した。

　２００６、１１年にはともに自己最多の４７セーブを記録し、プロ９年で韓国プロ野球歴代最多の２７７セーブを挙げた抑えの切り札。久保がフリーエージェント（ＦＡ）でＤｅＮＡへ流出し、中日からＦＡ宣言した中田賢を獲得できなかったチームにとって、呉昇桓は補強の目玉中の目玉とあって、球団からは広報が３人、その他の職員も数人が空港で出迎える手厚さ。報道陣は約５０人でテレビカメラ８台がその姿を追った。キャンプでの過熱ぶりが見えてきた。

　すでに韓国で契約金１億円、年俸３億円プラス出来高払いの２年契約で調印を済ませており、１３日に大阪市内で入団会見などを行うための来日となった。

　日本の土を踏んだ感想は「実感がわいてきて楽しみになってきた。早く甲子園を見たいし、監督、コーチ、選手と話をしたい」と話した。１２日に本拠など諸施設を見学する。日本は何度か訪れていて「道を歩いていて韓国語が聞こえてくることもあるし、すぐに慣れると思う」と生活面の心配はないとも話した。

　ファンに期待感が高まっていることを聞かれると「まだマウンドに立っていないから分からないけど、今は緊張感、期待感もあれば不安もある。プレッシャーはあると思うけど、頑張れば良くなると思う」と、十分に応える自信を口にした。　（中山隆志）

（金額は推定）