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【プロ野球】マエケン メジャー初表明 球団史上最高2億8000万円更改2013年12月11日 紙面から
広島・前田健太投手(25)は10日、広島市のマツダスタジアムで契約更改したあと、将来的なメジャーリーグ挑戦希望を初めて表明した。順調ならば4年後に海外フリーエージェント(FA)権を取得できるが、ポスティングシステム(入札制度)に代わる新移籍制度を利用した早期移籍を熱望。早ければ来オフにも海を渡る可能性が出てきた。契約更改交渉では7000万増で、黒田博樹(現ヤンキース)を超える球団史上最高年俸となる2億8000万円で来季の契約を結んだ。 契約交渉の時間は25分間。昨年は最初の交渉で保留した前田健だったが、今年は笑顔で一発サインだ。7000万増の2億8000万円。2007年の黒田(2億5000万円)を超える球団最高年俸を記録し、「誰が最高額とかは知らなかったけど、評価してもらってありがたい」と白い歯を見せた。 ただ契約交渉の場で話し合われたのは金銭面だけではなかった。それはメジャー移籍。「憧れているし、やってみたいという気持ちはある」。報道陣の前ではっきりと口にした。 日本球界を代表する投手がメジャーに挑戦するのは時代の潮流なのかもしれない。前田健も3年前から球団と海外移籍の話をしており、ついに今年、自ら公にした。 具体的な時期については言葉を濁したが「自分がいい時に行きたい。後悔したくない。プロ野球人生はそんなに長くないし、ずっとやれるわけではない」と語った。できるだけ早期に挑戦したい思いが強いのは明らかだ。 順調ならば海外FA権を取得するのは4年後の17年シーズン。だが「FA権を取れるのは29歳ですから。そのためにもポスティング制度はあると思う」と、最も体が動く20歳代での挑戦にこだわっている。さらに「何とかチームに“恩返し”できる形がベスト」。日米で基本合意した、従来のポスティングシステムに代わる新制度ならば、上限20億円の移籍金を残せる。球団のためにも無償のFA移籍より、新制度での移籍を望んでいる。 今年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したことで夢が目標に変わった。それまで国際経験がなく「目標にするのは難しかった」が、WBCでベストナインに選出される活躍を見せ「気持ちが強くなった」と振り返った。 来オフにも新移籍制度で移籍の可能性がある。ただ球団としては簡単に容認はできない。松田オーナーは「機運が高まれば考えないことはないが、ファンがどう考えるか。ファンが理解する時を見て、われわれも考えないといけない」と慎重な態度を示した。 前田健も急いで結論を出すつもりはない。まずは来季、広島のためにフル回転する覚悟だ。「来年Bクラスになったら今年の成績は意味がない。ここからカープの歴史を変えていかないといけない」。メジャー挑戦前に、1984年以来30年ぶり日本一の栄冠をつかみ取る。 (菅藤学) (金額は推定) PR情報
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