奇跡の連覇の瞬間を、この人はパブリックビューイングの会場で迎えていました。

　広島市の松井市長、試合前にはファンに陳謝です。

　（松井市長　試合前）

「心からお詫びします。本当にすいませんでした」

　決戦を前にしたパブリックビューイングの会場で、ファンに陳謝した松井市長…。

　先週、サンフレッチェの関係者も同席した会合の場で、サッカースタジアム建設を求める声がより高まる事への重圧からか、「優勝せず、２位でいい」と口走ってしまい、波紋を広げました。

　（松井市長　試合前）

　「どうか私の失言を許してもらって、一丸となって優勝に向けて、応援したいと思う。よろしくお願いします！」

　（サポーターから松井コール）
　
　松井市長の「本心」も届いたか、奇跡の連覇…。
　
　沸き立つファンからは、こちらへの期待も高まります。

　（サポーター）

　「石原選手最高！スタジアム欲しー！！」

　（松井市長　試合後）

　「サンフレが日本のサッカー界を引っ張っていくことを期待します、おめでとうございます！」

　（湯崎知事　試合後）

　「サンフレ時代の到来だー！」
　
　その湯崎知事。
　
　先週の会見で、連覇がスタジアム建設論議に与える影響について、あくまで「観客動員の推移を見守る」と強調していました。

　（知事会見　１２月３日）

　「サッカースタジアムの件は、優勝ということは直接のことではありませんが」

　「優勝というのはやっぱり盛り上がる大きな要因ですから、サポーターの皆さんには引き続き一生懸命応援して欲しい」
　
　今シーズン、サンフレッチェホームゲームの入場者は、初制覇の期待が高まった去年より２万５千人あまり少なくなりました。
　
　それでも、およそ２７万５千人を集めています。

　史上４チーム目の連覇で、完全に「強豪」となったサンフレッチェ。
　
　そのホームスタジアムを巡る議論も、さらに熱を帯びそうです。[2013.12.9 19:9]