第一章 第一節 大艦巨砲主義の王者
一九四一年六月、日本の中国侵攻に反対するアメリカ、イギリス、オランダは日本への石油輸出禁止等の経済制裁を加えた。日本はその状況を打開すべく、ハワイの米太平洋艦隊司令部のある真珠湾に奇襲攻撃をする事を決定した。
そして、同年十二月八日、日本連合艦隊の第一航空艦隊――日本機動部隊、旗艦・正式空母『赤城』、正式空母『加賀』『蒼龍』『飛龍』『翔鶴』『瑞鶴』の計六隻の正式空母を主軸とした部隊が真珠湾に奇襲攻撃を敢行した。
結果、日本海軍はアメリカ海軍に大損害を与え、日本は一躍世界最強の海軍国になった。
同日、日本の開戦の引き金となったと言える超弩級戦艦――戦艦『大和』の最後の公試運転が行われた。
そして、開戦から一週間後の十二月十六日に――戦艦『大和』は就役した。
全長二六三m、全幅三八・九m、機関出力十五万三五五三馬力、基準排水量六万五〇〇〇トン、最高速力二七・四六ノットという空前絶後の世界最大最強の超弩級戦艦だった。
主要兵装は主砲として世界最大最強の三連装四五口径四六cm砲三基九門、副砲には三連装六〇口径十五・五cm砲四基十二門(以後対空改装で二基六門に減少)、四〇口径十二・七cm連装高角砲六基十二門(対空改装で十二基二四門に増強)、二五mm三連装機銃八基二四門(対空改装で五二基一五六門に増強、さらに二五mm単装機銃六基六門を新装備)十三mm連装機銃二基四門を装備し、まさに『浮かべる城』だった。
大艦巨砲主義の申し子にして日本海軍の象徴――それが戦艦『大和』だった。
そんな『大和』を見て、当時の日本海軍軍人の全てが『この『大和』がいる限り、我が大日本帝国は負けん』と誰もが信じて疑わなかった。
――大艦巨砲主義の王者は、こうして爆誕した。
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