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「昆虫交尾図鑑」について

 

 弊社発行の上記書籍(弊社書籍)につきまして、一部読者の方からお問い合わせをいただきましたので、ここに以下のとおり弊社の考えを申し述べます。

 

 弊社書籍は、著者がさまざまな昆虫の交尾の姿態をイラストで描き、それにコメントを付してまとめたものです。

 これに対し、一部読者の方から、弊社書籍中のイラスト(本件イラスト)が他者の撮影した昆虫の写真についての著作権を侵害するものではないかとのお問い合わせをいただきました。

 しかしながら、弊社は、弊社書籍中のイラストは著作権を侵害するものではないと考えております。

 

 著作権侵害の疑いを持つ一部の方は、本件イラストと他者の写真とを重ね合わせるなどした結果、本件イラストが写真をトレースしたものではないことを既に確認しておられます。

 にも拘らず、本件イラストと写真が類似していることを理由として著作権侵害の疑いを棄て切れないとしておられます。そして、その類似性とは、主として昆虫の姿と交尾の体位によるものといわざるをえません。

 しかし、昆虫の姿をリアルに描いた場合に、写真における昆虫の特徴と類似するのは当然であり、また昆虫の交尾の姿に個性的体位がないのは自明であり、したがって、本件イラストが写真に類似するという理由だけで著作権侵害とならないこともまた明らかです。

 むしろ、同じく昆虫の交尾の姿とは言っても、それを描いた際の角度と撮影した角度が違っていることは両者を比較すれば明らかです。そして、写真における創作性もイラストにおける創作性もまさにこの点に表れているのですから、創作性における類似性はありません。

 すなわち、両者の類似性と言われているものは著作権法における創作的要素の類似性とは別であります。

 

 なお、以上の弊社見解は、著作権に詳しい弁護士の検討を経たものです。

 

 一部のウェブサイト上などで、誤解に基づく弊社書籍や著者に対する中傷があるようです。弊社書籍に対するご指導・ご批判は真摯に拝聴いたしますが、理由のない中傷は直ちにお止めいただきたいと願っております。

 

平成25年12月10日 株式会社飛鳥新社

 

 

 

 この度は、一連の騒動で皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、また対応が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。

 この件に対しての私の見解と対応につきましては、後日、改めて説明させて頂きたく思います。

 

平成25年12月10日 長谷川 笙子

             

 

 

 

 

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