店主が苦手な日光を避ける為か、窓が付けられていない薄暗い店内。
その奥のカウンターでは、日は射していないとは言え春の暖かな陽気の所為か、店の店主が気持ち良さそうにうつらうつらと眠っている。
なんだか起こすのが悪い気持ちではあるのだが……。
眠っているウィズを起こそうと、手を伸ばそうとしたその時……
「いつまで寝ている怠慢店主、客である! 起きぬなら! 焦がして見せよう殺人光せ……」
「ハッ!? 殺気!」
バニルが、軽いノリで嬉々としてウィズに光線を放とうとするが、その殺気を感じたウィズが跳ね起きた。
それを見て、残念そうに光線発射を中断するバニル。
「ふうむ、つまらん。商売においては全く学習しないくせに、危険感知能力だけ無駄に高くなりおってからに」
「ふふっ、私だってリッチーの端くれ、そう何度も何度も焦がされてばかりでは……。あら? カズマさんじゃないですか、それにめぐみんさんも!」
そう言いながら、ウィズがいらっしゃいませと笑顔を見せてくる。
ジッポを売りに来る事も無くなったから、このいらっしゃいませを聞くのも久しぶりだ。
なんと言うか、普段キワモノばかりと関わっているだけに癒される。
俺はそんな店主に切り出した。
「ウィズ、今日は客じゃなくってな。ちょっと、頼みがあって此処に来たんだよ」
「……? 頼みですか?」
小首を傾げるウィズに頷くと。
「実は……」
俺はめぐみんの事情を話し、ウィズは確か、テレポートの魔法が使えた事を思い出し、めぐみんを送り届けて貰えないかとここへ頼みに来たのだが……。
それを聞き、ウィズが困った表情を浮かべて言った。
「申し訳ありません、テレポートの魔法は、移動先を固定してしまうんです。テレポートの移動先を変えるには、一度移動したい場所に行き、テレポートの出口を指定しなくてはいけません。私のテレポートのスキルレベルでは、あまりテレポートの固定先が多くは無く……」
俺とウィズが話をしている間、めぐみんは店の商品を物色している。
「現在、この街の入り口に一つ、そして魔法の素材を集める為にと、この大陸で最も深いと言われる巨大ダンジョンの入口に一つ。……後は、これは強敵を問答無用で倒す為の、私の切り札の一つなのですが……。最後の一つの移動先を、火山の火口の真上に固定してあります。なので、私の魔法で送り届けるのは……」
申し訳ありませんと謝るウィズに、俺は慌てて手を振った。
まあ、そんな簡単に上手く行くとは元々思ってはいなかった。
こちらの件は、一応ダメもとで聞いてみただけだ。
謝るウィズに、俺は残りの頼みを切り出した……。
「ほう、これは一時的に特定の魔法の効果を上昇させるポーションとありますが。爆裂魔法の威力を上昇させるポーションは無いのですか?」
「うむ、現在店に置いてある効果上昇ポーションの該当魔法は、呪縛魔法、泥沼魔法、の二つが売れ残っているな。呪縛魔法の魔法効果上昇の効能は、魔法の及ぶ効果範囲を上げる作用がある。なので、敵に使うと自分も一緒に動けなくなる仕様となる。泥沼魔法も同じく範囲の増大が見込めるので、使うと術者も溺れて死ぬ」
「ダメじゃないですか。……この存在感のある変な人形は何ですか?」
「それはバニル人形だな。我輩の抜け殻の一部を埋め込んで作った代物で、我輩を恐れて悪霊が寄ってこなくなる一品である。現在、当店での唯一の売れ筋商品だ。夜中に笑うが効果は抜群。貴様達の住んでいる屋敷にも、悪霊ではないが貴族の少女の幽霊が住み着いておるぞ。……お一つどうか?」
「夜中に笑うとかそれが一番悪霊臭いですよ。それに屋敷に幽霊なんていたら、ウチのアクアが放っておくはずないじゃないですか。それより、そこの黒ローブください」
「まいどありー!」
そんな内容の二人の会話を後ろに聞きながら、俺はウィズとの話を終えた。
そして、俺とウィズは頷き合うと立ち上がり……。
店内を見ると、つい先ほどまで会話していたはずのめぐみんとバニルの姿は見られない。
さっきローブがどうとか言っていたから、めぐみんは試着室にでも居るのだろうか。
小さな店内に二つある試着室。
確かにそこから人の気配が感じられた。
だが、今はめぐみんはどうでもいい。今俺とウィズが用があるのはバニルの方だ。
と、試着室がシャッと開けられ、そこからバニルが現れた。
試着室にはてっきりめぐみんが入って着替えているものだと思っていたが、こいつはそんな所で一体何をしていたのか。
俺はそっと、そのバニルの背後に近寄ると……
そのまま背後から、バニルの両腕を押さえつけた!
「今だ、頼むウィズ!」
「失礼しますバニルさん! 参ります、ドレインタッチ!」
「なっ!? えっ、ちょっ!?」
珍しく戸惑うバニルに、俺はしっかりと背後から抱きついたまま、
「悪いなバニル! ちょっと訳あって、ウィズのドレインスキルを覚えたいんだよ! 俺が食らったんじゃ覚えられない、すまんが技を食らう所を見せてくれ!」
「そんな訳です、日頃、隙があると光線食らわされている仕返しではありません! バニルさん、ごめんなさい、ごめんなさい!」
ウィズの両手がバニルの首筋に触れる。
そしてそのウィズの指先から、リッチーのスキル、ドレインタッチにより、バニルから体力と魔力が奪われて……!
大悪魔を名乗るバニルは、やがて意外にも、あっさりと気を失った。
……?
悪魔が気を失う?
俺が何となく違和感を覚えていると。……二つある試着室。
その、バニルが出てきたはずの試着室とは違う、もう片方がシャッと開けられ。
「フハハハハハハ! それが我輩だと思ったか? 残念、それは我輩の力により、一時的に我が姿に似せられたネタ種族である! 見通す悪魔に不意打ちが効くとでも思ったか? バカめ! 我輩には、貴様らのこの後のセリフですらも見通しておるわ!」
そこから現れたのは、もちろん仮面の悪魔。
その悪魔の言葉と同時、俺が背後から抱きしめていた方のバニルの姿がグニャリと歪み……。
俺は、買ったばかりの黒いローブを着たまま白目でぐったりとしているめぐみんを抱いていた。
俺とウィズは同時に叫ぶ。
「「「めぐみん(さん)、しっかりー!」」」
バニルまでもが、楽しそうにそのセリフを被せてきた。
……この悪魔は本当に苦手だ!
手違いはあったが、これで何時でもドレインスキルを覚えられる。
と言っても、スキルポイントが足りないので覚えるのはまだ先だが。
俺は背中にめぐみんを背負いながら、店を後にし、屋敷への帰路を歩いていた。
「……うう、いきなり酷い目に……。これ、店に私を連れて来た意味はあったんですか? まあ、黒のローブを買いたかったので全くの無意味ではありませんでしたが……」
背中でぐったりしたままのめぐみんが、恨みがましく言ってきた。
テレポートの件意外にも、変な物ばかり扱うウィズの店の事、もしかしたら、魔力の回復を阻害するとか、付けているとドンドン魔力を吸われる呪いのアイテムとかがあるかなと思って来たのだが。
流石に都合よくそんな物は見つからなかった。
なので、万が一の時の為にとドレインを教わってきたのだが……。
「悪かった、まあほら、覚えて損するスキルじゃないからな、今はまだ覚えられないが、これ覚えたなら夜中にめぐみんの魔力も吸えるだろう。体力まで吸っちゃうのは問題だが、万が一の緊急用にはなるだろ?」
その言葉にめぐみんはグッと黙る。
背負われたままふうと息を吐きながら、
「仕方ないですね。私の為を思ってスキルを覚える為にあんな事されたんじゃ、これ以上文句言えないではないですか。死に掛けましたが、大量に魔力を吸われて、今晩は昨日よりもなんとかなりそうですし」
そう言って、背負われためぐみんは苦笑しながら俺の首に回す手に力を込めた。
やがて屋敷の玄関前に立った俺は、めぐみんを背負ったままそのドアを開けると……。
「ねえダクネスー! お願い、カズマが帰ってきたら私も一緒に叱ってあげるから! だから、いい加減トイレから出てきてー! そこに引き篭もられると地味に迷惑だから! 二階のトイレは詰まってるのよ! ねえお願い、早く出てー、早く出てー!」
一階のトイレの前で必死にドアを叩くアクアの姿。
……どうやら、中にダクネスが立て篭もっているらしい。
「……ただいま。おい、どうした。俺が帰ってきたら叱ってやるって何事だよ」
俺は広間のソファーに今だぐったりした、ダルそうなままのめぐみんを寝かせると、喚くアクアに近付いた。
「ちょっとクソニート! あんたがギルドでダクネスの可愛い本名を広めた所為で、ギルドに行ったダクネスが半泣きで帰って来たのよ! 散々ララティーナお嬢様ララティーナお嬢様ってからかわれたんだって! ねえ出て来てよダクネス! 私はララティーナって名前、とても可愛くて良いと思うの! ほら、以前めぐみんのワンピース着て喜んでいたんでしょ? その名前とワンピース、似合ってると思うの!」
説得したいのか更にトイレに引き篭もらせたいのか分からない空気の読めないアクアがそんな事を喚く中、
「おいダクネス、そこは皆に迷惑だから出て来いよ。大体、あの時はお前がその呼び名を広めても良いって言ったんじゃないか。でもまあ、悪かったよララティーナ」
ドンとトイレのドアを殴る音。
ララティーナはもう泣くのは止め、今はかなりご立腹らしい。
アクアの呼び掛けにも応じる事はなく、俺が何を言っても返事が返ってくる事はなかった。
しかし、何時までもトイレに篭られると本当に迷惑だ。
「おいダクネス、俺も悪かったがあれはお前も悪かっただろ。売り言葉に買い言葉って奴だ。謝るから、もう仲直りしようぜ。……と言うか、そろそろ出て来ないとアクアが大変な事になりそうだから、出て来てやれよ」
「女神はトイレ行かないから大変な事にはならないけどね! 一階のトイレ掃除は私の担当なの! ダクネスが出て来てくれないと、日課のトイレ掃除が出来ないからよ! 他に理由なんてないからね! だから、早く出てー!」
モジモジしながらアクアが叫ぶ。
もうちょっとそんなアクアを焦らしてやりたくなるが、早くダクネスに頼んでおいたギルドでの用事の件を教えて貰いたい。
俺はドアの前で、ダクネスへと最終勧告をする事にした。
「おいダクネス。お前はそろそろ長い付き合いなんだから、俺の事を良く分かっているだろう。このままトイレに引き篭もり続けると、お前が泣いて謝って止めてくれって言う様な目に遭わせるぞ」
その言葉に、トイレの中からフンと鼻で笑う音。
そして、ずっと閉じ篭もり、一言も喋らなかったダクネスが。
「貴様こそ、私と長い付き合いなら、そろそろ私が大概の事なら喜びに変換できる事は分かっているだろう。何だ、得意の口汚い口撃か? こちらはトイレを押さえている。何を言おうが私が耳を塞ぎ耐え続ければ、不利なのはお前の方だぞ。昨日の夜は引き分けたが、今日は折れる気はないぞ。ダスティネス家は耐える事に関しては他の追随を許さない。……さあ我慢比べだ! 今日は貴様が、許してくださいダスティネス様と謝るまで立て篭もってやろう!」
……………………。
その言葉を聞いた俺は、広間の中央の重いテーブルをズルズルと引きずり、トイレのドア前にそれを置く。
トイレは広間横の廊下にあり、廊下の幅の広さと同程度の大きさのこのテーブルを置く事で、テーブルがドアのつっかえ棒の様な働きをする事になる。
俺はアクアにぼそぼそと耳打ちすると、そのままスタスタとトイレ前を後にした。
アクアが俺を見送りながら、ドアに向けて呼び掛ける。
「ダクネスー! カズマが、今からダクネスの部屋に行ってタンスからクローゼットからベッドの下から全て引っくり返して、隈なく探索して欲望の限りを尽くしてくるって。カズマ、本当にダクネスの部屋に向かって行ったわよー」
トイレの中からガタンと響く大きな音。
そのまま更に、ドアを開けようとしたのか、ガッとドアがテーブルに当たる音。
俺はそれらの音を全く気にする事もなく、二階へと続く階段を……。
背後から何度も、ドアがテーブルにつっかえる音が響く中、ダクネスが罵声を上げた。
「カズマーっ! 止めろっ! 貴様、止めろ卑怯者が! おい止めろ! 止め……! 冗談だろう? アクア、カズマはまだそこに居るんだろう? めぐみん、カズマはそこに居るんだろう!?」
段々不安そうな泣き声になるダクネスの声。
それに、広間のソファーでグッタリとだるそうにしながらも、バニルの抜け殻の上で眠るゼル帝をだらしない顔で眺めていためぐみんと、アクアがハモった。
「「居ないよ」」
「カズマ、私が悪かった! 悪かっ……! ちょっ、出してくれ! 出られない! アクア、めぐみん、出してくれ! カズマ、すまない! ごめん! ごめんなさい! 許してくださいカズマ様!」
今日は勝ち。
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広間のテーブルを囲む様に全員が顔を突き合わせた。
ダクネスの所為でえらく手間を掛けさせられたが、これでようやく話が進められる。
「ほら、ギルドから貰ってきた物だ」
ダクネスがテーブルの上に放ったそれは、この世界の地図。
そこには紅魔族の里へ続くそこまでの道のりと、季節毎に出没するモンスター分布が事細かに載っていた。
「紅魔の里までの地図ですか。でもカズマ、私、今日は頑張りますよ? 今日は深夜とは言えちゃんと爆裂魔法は放っていますし、残った魔力もウィズに思い切り吸われましたし。頑張って遅くまで起きていればきっと大丈夫ですよ。今日が大丈夫だったなら、里へ行く必要はないでしょう?」
地図を見ためぐみんが、意図を察して言ってくる。
俺には、もうその言葉はフラグにしか聞こえない。
何にしても、今の内に旅の計画を立てておくべきだ。
日程はどれだけ掛かるのか。
道中の食料に、出没するモンスターへの備え。
宿泊予定地に、他に様々な、旅に必要な道具類。
ハッキリ言って、旅は危険だ。
モンスターと遭遇しても、いつもみたいに討伐が終われば安全な街に帰れる訳でもない。
モンスターと連戦だってするだろうし、地図を見る限り、何日かは野宿が必要だろう。
一応ほぼ毎日、他の街への馬車を使っての商隊が出ているらしいので、できればそれに同乗させてもらう。
弱くても、人数が多いってだけで武器になる。
旅の準備はいくら念を入れても悪い事など何もない。
そしてなにより、今回の旅に入念な準備が必要な一番の理由。
「それに、紅魔族の里の周辺には、凶悪なモンスターが生息してます。なので、出来ればそう言う面でも里帰りはしたくないですね。そしてあの里は魔王軍に目の敵にされていますから、いつ魔王軍の襲撃があるかも分かりません。ここの様な安全な街とは訳が違いますからね。あんな危険な所には行かないで済むならそれに越した事はありませんよ」
と、言う事らしい。
優秀な魔法使いを輩出する紅魔族。
バニルも言っていたが、彼らのその里は、魔王軍の最重要攻略目標として目の敵にされているそうな。
魔王とか。
軍とか。
そんなもの、俺達の様なパーティには一番縁の無い言葉だと思う。
「そう言えば、めぐみんはそんな危険な紅魔の里からどうやってここまで来たのだ?」
ダクネスの最もな質問。
それにめぐみんが、眠るゼル帝を愛でながら。
「テレポートで送り届けて貰いました。修行の一環として、そうやって外に飛ばしてもらえるんですよ紅魔の里では。そして再び里に帰るなら、自力で里に帰れるだけの力を身に着けて来いと、そういう事ですね。ちなみにゆんゆんは、自分の力のみで私を追って来たみたいです」
そう言えば、あの子はめぐみんと勝負して勝つだとか、そんな理由で来たんだったか。
誘ったら付いて来てくれないかなあ……。
「地図で見るとかなりの距離だが、途中は、大きな街には大抵あるって言うテレポーターサービスとやらを使う。限られた場所にしか行けず、料金もえらい割高らしいが。そうやって短縮すると、大体日程は5日って所か?」
その分の食料の用意が必要だ。
飲料は少なめにして、俺のクリエイトウォーターで何とかするとして。
後は野宿用の道具。
それらを今日中に用意して、紅魔の里方面への商隊を探し、それへと混ぜて貰う約束を取り付ける。
そして、道中遭遇が予想されるモンスターへの有効な道具の用意。
明日までにやっておくのはこんなもんか。
俺が頭を巡らしているそんな中。
地図を手に、ふんふんと鼻息荒く眺め回していたアクアが言った。
「水の都アルカンレティア。ここは是非に。ここは是非にも寄っておくべき所ね! あと、温泉の街ベレス。ここも是非寄らないと!」
「観光に行くんじゃないからな。道中、いつめぐみんが我慢できずに爆発するか分からないんだし、極力街に寄るのは避けたい。野宿がメインになると思う」
そんな俺の言葉にアクアがぶー垂れるが、
「大丈夫ですよ。そもそも私が、今晩ちゃんと魔力を放出できればいい話ですしね。それが出来ればそんな危険な旅をする必要もありません。大丈夫、きっと耐えられますよ」
めぐみんが、未だぐったりしながらも微笑んだ。
時刻は深夜。
めぐみんは、夜中急にもよおした場合に備え、窓が割れた側の部屋に寝てもらっている。
春とは言え夜はまだまだ冷え込むものだ。
そんな中ガラスが無い部屋で寝てもらうのは酷な様だが、もしもの時のガラス代を考えると仕方ない。
一度眠りに就いたのだが、何だかこんな時間に目が覚めてしまった俺は、広間に置いてある荷物をチェックし、旅の準備の最終確認を行なっていた。
これらが必要無くなればそれは良い事だが、まあそうもいかないだろう。
ソファーでは、アクアが座りながら寝たままゼル帝を抱き、眠ったまま手の平から柔らかい光を放っている。
眠ったままながら、器用にヒヨコの体温調節をしているのだろう。
普段からも、もうちょっとだけこの有能さを生かして欲しい。
そのアクアの隣には圧倒的な存在感を放つ抜け殻が。
……もうこれどうしよう。
こんな時間に見てると凄く不安な気持ちになる。
しかし、異世界に来ての旅はこれが初めてになる訳だ。
不安はあるが、正直少しだけ楽しみな所もある。
旅は冒険者の醍醐味だ、ワクワクしないと言えばもちろん嘘になる。
だが、めぐみんが耐えられるのならそんな必要も無いのだが…………。
とてもとても、静かな夜。
それは、当然と言うべきか。
……今日もまた。昨日に続いて、街中に轟音が轟いた。
よし、里に行くか!
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