仕事を始めたばかりの20代のころは、
「私にやらせてください!」
「全責任をもって必ずやり遂げます!」
などと、鼻息荒く、ある意味勢い任せで
言えた人でも、
実際に大きな責任や、重圧を背負って
みると、それは自分の想像をはるかに
超えるものです。
また、痛い目にあったりして
現実の厳しさを思い知ると、
今度は迂闊なことが言えなくなります。
そうして、年齢を重ねるに従って、
若い頃の上記のような言葉は出なくなり、
慎重を期して熟考したり、
苦い思い出に躊躇しているうちに、
気が付くと、責任を避けたがるように
なっていくのです。
そんなパターンの人が意外なほど
多いのですが、
これはとても勿体ないことだと思います。
しかも、賢くなった人ほど、
責任を負うことを避ける傾向が出てくる
ように私は感じているのですが、
本当にそれは賢いのでしょうか?
今朝、twitterの自分のBOTから
流れてきた言葉、
藤田晋bot @FujitaSusumuBot
「責任を負うことを避けたがる人をリーダーに据えてはいけない」
当たり前のことを言っているようですが、
頭が良くても、仕事が優秀でも、
人望がある人でさえも、
責任を負うことを避けようとする人に
リーダーを任せることはできません。
それは組織に属した経験のある人なら
誰でも理解できると思います。
逆に、会社組織において、
責任を負う覚悟がある人は、
それだけでもかなり見どころがあります。
冗談で「トラブル処理がうまいから
出世したんだよ」と言われる役員も
いるのですが、
何が起きても最後は自分が全責任を
負う覚悟がある人には、
大事な役割を任せられるのです。
人は大きな役割を任されて、
責任と重圧を背負い、難しい試行錯誤
を繰り返す中で成長していきます。
本当に賢くなった人が、
尚も自分を大きく成長させる方法は、
冒頭の20代と同様に、
最初に責任を負う覚悟を決めること
だと私は思います。