美浜原発の断層「追加調査の可能性も」12月7日 21時46分
近くに活断層がある福井県の美浜原子力発電所で、原子力規制委員会の専門家による初めての現地調査が始まり、規制委員会の島崎邦彦委員は、「追加調査についても今後議論することになる」と述べ、関西電力に追加調査を指示する可能性を示唆しました。
美浜原発を訪れたのは、原子力規制委員会の島崎委員と専門家の合わせて5人です。
美浜原発では、敷地のおよそ1キロ東側に活断層の「白木ー丹生断層」があり、敷地内の3号機の真下などを走る断層9本が、活断層によって引きずられて動く可能性が指摘されています。
専門家は、7日午前中、1号機と2号機の裏側や3号機の放水口近くを訪れ、地表がはぎ取られてあらわになった地層の向きや状態を観察したあと、午後には、関西電力が調査した資料などを確認しました。
関西電力は、「敷地内の断層は、『活断層』と定義される12万から13万年前以降、活動しておらず、近くの活断層に影響され動くことはない」としています。
初日の調査を終えた島崎委員は、「追加調査についても今後議論することになる」と述べ、関西電力にさらに追加調査を指示する可能性を示唆しました。
規制委員会の専門家による美浜原発の現地調査は初めてで、調査は8日まで行われます。
規制委員会は、美浜原発を含む全国6つの原発で断層の調査を行う計画で、福井県の敦賀原発について「活断層である」と判断し、2号機は廃炉になる可能性がある一方で、大飯原発については、「活断層ではない」とする報告書の案を大筋で了承しています。
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