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米原子力委員長「汚染水放出も検討すべき」
12月6日 15時33分

アメリカの原子力規制委員会のマクファーレン委員長は、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水に含まれ、取り除くことが難しい放射性物質のトリチウムへの対応について、事前に関係者の合意を得たうえで、国の基準を下回る濃度に薄め、海に流すことも検討すべきとの考えを示しました。

日本を訪れているアメリカのNRC=原子力規制委員会のマクファーレン委員長は6日、都内でNHKとのインタビューに応じました。
福島第一原発にたまり続ける汚染水を処理しても取り除くことが難しい放射性物質のトリチウムへの対応について、あくまで判断は日本がするものと前置きをしたうえで、「問題はとても複雑で特効薬的な解決方法はないが、日本は国の基準を下回る濃度に薄めたうえで放出するべきだろう」と指摘しました。
これは、IAEA=国際原子力機関がおとといまとめた助言にしたがって、事前に関係者の合意を得たうえで、トリチウムを含む汚染水を海に流すことも検討すべきだとの考えを示したものです。
また、原発を運転したあとに残る高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のゴミ」についてマクファーレン委員長は、「原子力計画を進めるすべての国が取り組むべき課題で、多くの国が地下深くに処分場を造ることを検討している」と述べ、日本と同様処分場設置のめどが立っていないアメリカとしても今後、取り組みを強化していく考えを示しました。

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