ハイスクールD×Dの規格外 (れいとん)
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問題児が何故か進まないので、没ネタを投稿しよう!って考えになったので投稿しました。



没ネタ リリカルなのは

(確かこの辺のはずなんだけどな)
私、高町なのはは辺りを見回す。そこには木しか見当たらない。それはそうだろう。ここは一応森なのだから。
なぜ私がここにいるかというと、ここの付近で高魔力反応があったからだ。ランクにしておよそオーバーSS。さらに生体反応もすることから、何かの魔法生物か、何処かの違法研究所で作られたキメラの可能性が高い。よって私と親友のフェイトちゃん、それからシグナムさんに、ヴィータちゃんの四人でここを捜索している。もしも、最悪の事態に備えて、はやてちゃんが辺り一帯を吹き飛ばせるようにスタンバっている。空を飛んで捜索をしている私の元へ通信が入る。
『こちらロングアーチ! なのはさん、緊急事態です!』
「こちらスターズ01。アルト、どうしたの?」
『高魔力体にガジェットが接触した模様!』
「ええ!? なんでガジェットが出てくるの?」
『それはこちらでもわかりません。ただ、もし魔獣だった場合、それが原因で暴れる可能性があります。十分気をつけてください』
アルトがそう言った瞬間目の前に光の柱が出現した。それは辺りの木々を巻き込み、空を裂かんとばかりにそびえ立っていた。
…………綺麗。私は思わず見とれてしまった。
『こ、高魔力体の魔力反応上昇! ものすごい数値です! え、ええ!? こんなことありえるの!!?』
「どうしたの!? アルト!?」
アルトが通信越しでもわかる程驚愕している。何が起きたのか私はすぐに確認する。
『た、対象の魔力反応が上昇! け、計測不可能です!』
私はその言葉を聞いて冷水を浴びた気分になった。魔力を計れる装置はロストロギアが内包している魔力やエネルギーですら正確に計ることができる。それが計測不能ということは下手したら『ジュエル・シード』や『闇の書』以上の危険があると言うことだ。……たぶん、この光の柱を作ったのはその高魔力体だろう。
少しして、光の柱は消えた。そして、そこには何もなかった。光の柱が出現していたところが綺麗な円形の形で更地になっていた。
よく凝らして見ると、そこの中心に何かが見える。私は慌てて、その中心点に行く。
「ここはどこなんだろう? いきなり変なのに襲われるし」
そう声が聞こえてくる。
中心地にいたのは魔獣でもキメラでもない、人間の子供だった。
(子供? さっきの魔力反応はこの子から!?)
私は驚愕した。見た目小学生になったかどうか位の子供があれだけの魔力を内包していることに
ともかく私はその子供に近づいて、笑顔で声をかける。
「初めまして、私の名前は高町なのは。キミのお名前を聞かせてもらってもいいかな?」
「……兵藤一誠」
これが私、高町なのはが兵藤一誠くん、心優しい規格外の龍帝と出会った瞬間でした。


木。辺りを見回してもそれしかない。
「ここどこだかわかる? ドライグ」
僕はドライグに話しかける。
『さあな、俺にもわからん。ただ、人間界の何処かなのだろう。』
ドライグがそう答える。それは分かってる。何せ、周りに人の気配を感じるし、冥界や天界などと違って、空も普通だ。ただ、星の位置がだいぶ違う。本当にどこだろう、ここは?
僕は辺りを見回して首をひねる。そうしたからと言って現状が把握できるわけではないが。
今までのことを思い出してみよう。たしか、次元の狭間でオーフィスとグレートレッドを倒して、魔王のおじさんや、堕天使、天使のおじさん、おばさんに会って、さあ、帰ろうと思ったら突然光に包まれて気がついたらここにいた。
(……うん、まったく理由がわからない)
さて、どうしたものかと途方に暮れていると、
ガサッ!
茂みの中から卵みたいな形をした、機械が出てくる。……なんだ、これ? 僕は思わずそれに手を伸ばすと……。
ピュン!
いきなりレーザーみたいなのを放ってくる。しかも、大量に同じのが出てきて、囲まれる。
「なにこれ? 僕にケンカ売ってる?」
『さあな、なんだか知らんが囲まれているし、全て壊せば問題なかろう』
「それもそうだね」
そう言って僕はほんの少しだけ魔力を解放する。それだけで卵みたいな機械は全てのみ込まれ、破壊される。それにしても……。
「ここはどこなんだろう? いきなり変なのに襲われるし」
ふんだりけったりだ。まったく、僕が何をしたと言うんだ。僕がこれからのことをどうしようか迷っていると声をかけてくる人がいる。さっき、近くで空を飛んでいた人間だろう。
その人は見とれる程、綺麗な笑顔で僕に話しかけてきた。
「初めまして、私の名前は高町なのは。キミのお名前を聞かせてもらってもいいかな?」
「……兵藤一誠」
僕は少し迷ってから答える。これが僕、兵藤一誠がエース・オブ・エース、高町なのはと初めて出会った瞬間だった。


「兵藤一誠くん。……一誠くんと呼んでもいいかな?」
私は少年―――一誠くんへと話しかける。
「別に良いよ。兵藤でも一誠でも好きに呼んで」
一誠くんは私に警戒したりすることなく話しかけてくる。
「それじゃ、一誠くん。キミはここで何をしていたの?」
私は一誠くんがどうしてここにいるのか訊く。ここは近く町から結構離れている。少なくともこんな小さな子供が一人でいるような所じゃない。
「光にのみ込まれて気がついたらここにいた」
一誠くんは特に表情を変えることなく、そう言った。ってことは次元漂流者なのかな?
「一誠くんはその光にのみ込まれる前はどこにいたの?」
「次元の狭間」
私の質問に一誠くんは即答する。次元の狭間? 聞いたことない場所だ。
今度は一誠くんが私に質問する。
「ここはどこ?」
一誠くんがそう訊いてくる。確かにいきなり、見知らぬところに出たら気になるだろう。
「ここはね。ミッドチルダのクラナガンってところだよ」
「ミッドチルダ? 聞いたことないな」
一誠くんは私の答えを聞いて首を捻っている。ミッドチルダを知らない。ってことは当然……。
「一誠くん。時空管理局って知ってる?」
「時空管理局?」
私が訊くと一誠くんはオウム返しに訊き返してくる。十中八九この子は次元漂流者だろう。でも、名前からして日本人だから二、三日で元の場所に戻してあげられるだろう。きっとこの子のご両親も心配していることだし。ただ、その前に訊いておかなきゃいけないことがあるけどね。
「ちょっと待っててね。いま、迎えを頼むから」
私はそう言ってロングアーチと通信を始める。
「こちらスターズ01現場にて次元漂流者を一名保護。迎えを頼んでもいいかな?」
『こちらロングアーチ。了解です。ヴァイスさんにすぐに迎えに行ってもらいますね。それと魔力反応はなんだったんですか?』
アルトがそう訊いてくる。当然だろう。なにせ、測定不能の魔力を感知したのだ。
「それは、戻ってから八神部隊長に報告するね」
私はそう言って通信を切り、一誠くんのほうに振り返る。
「今迎えが来てくれるから、ここで一緒に待っててね」
一誠くんはその場に座り込む。私はしゃがみこんで一誠くんと視線を同じ高さくらいにする。
「ねえ、一誠くんのパパとママは魔導師?」
「魔導師? 魔法使いってこと?」
一誠くんがそう訊き返してくる。私はそれに対して首を縦に振るう
「ちがうよ。僕の両親はただの一般人」
一誠くんはそう答える。一般人って事はこの子も私と同じで、たまたま魔力の高い子供ってことかな?
「ねえ、一誠くんは誰に魔法を教わったの?」
「独学。ただ、力の制御をするためにドライグに手伝ってもらったけど」
ドライグ? 一誠くんの話しからして師匠みたいな存在なのかな?
「さっきから気になっていたんだけどその杖なに? 神器?」
神器? 何のことだろう?
「これはデバイスだよ」
「デバイス?」
一誠くんが頭をひねる。どういうことだろう?魔導師なら持っていなくても知っていて当然だ。
「えっとね、デバイスって言うのは……」
私がデバイスの説明をしようとしたとき。
「なのはさん! シグナム姐さん達はとっくに乗っていますぜ。なのはさんも乗ってください!」
そう、空から声が聞こえた。
「ヘリ」
「うん、お迎えが来たようだね。一誠くんは飛べる?」
「飛べる」
「それじゃ、あのヘリに行こうね」
そう言って、私は地上から浮かび上がる。一誠くんも続くように飛び上がる。デバイスを使った様子はない。これには少し驚いた、魔法とは魔力を術式に通し発動するものだ。その術式……魔法情報を普通はデバイスに記録させ、それに魔力を通し使う。武装隊の人たちでもデバイスなしで飛べる人は多くはない。でも、アルフさんやユーノくんだってデバイスなしで飛んでいたから、別に不可能じゃないんだけどね。
ヘリに着くとヴィータちゃんたちが迎え入れてくれる。
「おっせーぞ。なのは」
「にゃはは、ごめんね。ヴィータちゃん」
「心配したんだよ、なのは。急に光の柱とか出現するし」
「ああ、あれはなんだったんだ?高町」
シグナムさんが光の柱について聞いてくる
「それは、後でわかると思います」
私はそう言うことしかできなかった。たぶん、一誠くんがしたことだと思うけど、私だって半信半疑だ。
「ところで、はやてちゃんは?」
「主なら先に六課のほうに戻られた」
「どうでもいいけどソコどいてくれない?」
私の後ろから声が聞こえる
「あ、ごめんね。一誠くん」
一誠くんは私の言葉を無視すようにヘリの中に入り、椅子に寝っ転がる
「寝るから着いたら起こして」
そう言って、目をつぶる一誠くん
「なのは、あのガキは誰だ?」
「兵藤一誠くん。次元漂流者だよ」
私がそう言うとヴィータちゃんは驚いたような表情をする
「立派だね。あんな小さな子が見知らぬところに飛ばされて、涙一つ流さないんだから」
そう言って心配そうな表情をするフェイトちゃん。



一時間とかからないで六課が見えてきた。
私は一誠くんの体をゆすって起こす
「一誠くん、起きて。着いたよ」
「……う、んぁ」
目を半分開けて眠そうに私を見る一誠くん
「なのは、その子起きた?」
フェイトちゃんが一誠くんに顔を近づける。
「おばさん達だれ?」
一誠くんがそう言った瞬間空気が凍った。
「お、おば……」
フェイトちゃんはショックの所為かその場にへたり込む。
「わ、私たちは十九歳だからまだ、おばさんじゃないんだよ? お姉さんって言って欲しいな」
私は自分でも声が震えているのが判る。
「ぶっ、くぷぷ……」
ヴィータちゃんが後ろで笑いをこらえているのが判る。そんなヴィータちゃんとはあとでOHANASIなの。
「…………ああ、高町なのは」
どうやら、目が覚めたようで、私の名前を言ってくる。一誠くんは起き上がると眠たそうに目を擦る
「ふぁ、……はぁ。着いたの?」
「うん、そうだよ」
「ん……」
一誠くんは軽く体を伸ばす。
「ところで……」
一誠くんは後ろにいる三人を見渡すと言う
「後ろにいるガキとおばさんたちはだれ?」
一誠くんがそう言うとまた空気が変わった。
「ガ、ガキ……」
ヴィータちゃんは頭に血管を浮かび上がらせてキレている
「あたしはガキじゃねぇ! これでも立派な大人だ! わかったか、チビガキ!!」
そう言って一誠くんに怒鳴るヴィータちゃん。シグナムさんは特に表情を変えずにヴィータちゃんたちを見ている。……意外だ……。
「私たちは闇の書と共に長い時を生きてきたからな。実際おばさんどころかお婆ちゃんと言われても否定はできん」
私のほうをみてそう言ってくるシグナムさん。
「それで、ここはどこで僕はどうすればいいの?」
一誠くんは半眼でこちらを見ながらそう訊いてくる。
「そういえば、言ってなかったね、ごめんね。ここは起動六課。私たちの基地でお家みたいな所だよ。ここに居るある人に少し一誠くんのお話を聞かせてもらってもいいかな?」
「別にいいけど」
「それじゃ行こうか」
そう言って私は一誠くんに手を差し伸べるが、一誠くんはそれを無視してヘリを降りる。
「なのは……」
フェイトちゃんが心配そうに私を見てくる。
「だいじょうぶだよ、フェイトちゃん。これから一誠くんと仲良くなっていくから」
私はそう言ってヘリから降りる。
「場所がわかんないんだからさっさと案内してくれない?」
そう言って私のことを待っていてくれている一誠くん。うん、これから仲良くなっていこう!


ルフェイが……ルフェイ成分が足りなんです。俺にもっとルフェイの絵をくれぇぇ!!

原作でもルフェイが描かれているのって三枚くらいしかないんですよね(涙)

原作で一冊丸々ルフェイ回とか出ないかなぁ。



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