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日本初のリージョナルLCC就航予定が頓挫した(株)リンク

東京商工リサーチ 2013/12/10 13:26 東京商工リサーチ

日本初のリージョナルLCC就航予定が頓挫した(株)リンク

 国内の主な格安航空会社(LCC)は、拠点空港や予約の使い勝手の不便さから利用客が伸び悩み、営業赤字を計上するなど苦戦している。そのようななか、(株)リンク(TSR企業コード:352719834、福岡市博多区冷泉町5-35、設立平成24年4月、資本金2億3005万円、土佐谷昭社長)は25年7月、国土交通省に航空運送事業の許可を申請し、福岡、北九州空港を拠点として福岡-宮崎や福岡-松山、北九州-松山、北九州-宮崎の4路線を計画、日本初のリージョナルLCCとして26年春の就航を予定していた。
 企業や個人から出資を集め、4億6000万円の資本金でスタート。その後、ベンチャーキャピタルが社債を引き受けて計約9億6000万円を調達。24年10月にはフランスの企業が開発した最新プロペラ機を導入する意向も発表していた。
 しかし、就航時までに必要としていた約22億円を調達できなくなり就航に至らないと判断。12月9日までに、事後処理を弁護士に一任した。破産の方向で検討しているとされる。負債総額は社債を中心に約9億円が見込まれる。

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