〔金利マーケットアイ〕夕方の取引で長いゾーンに売り、20年債入札を意識
[東京 10日 ロイター] -
〔金利マーケットアイ〕
<17:52> 夕方の取引で長いゾーンに売り、20年債入札を意識
長いゾーンが夕方の取引で売り基調になっている。30年債入札を無難に終えた段階では押し目買いが優勢だったが、「早くも来週の20年債入札が意識されているようだ。また、円安傾向の中、スワップ金利の上昇を警戒した動きも見られるようだ」(国内証券)との見方が出ていた。
<15:23> 翌日物0.07%近辺、レポGC下げ渋り
無担保コール翌日物金利は0.07%近辺での取引。日銀が先日付で実施した国債・CP等買い入れのスタート日にあたり、資金余剰地合いとなった。実需ベースの取引レートは前日と大きく変わらないが、一部でまとまった試し取りの動きが観測されているため、加重平均は前日(0.075%)をやや上回る可能性もある。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートは下げ渋り。2本建ての米ドル資金供給では、7日物に応札がみられた。試し取りとの見方が出ていた。ユーロ円3カ月金利先物は、ポジション調整で軟化。
<15:09> 国債先物は小反落、長期金利0.660%に上昇
10日の国債先物は小反落。中心限月交代に絡むテクニカル的な動きから、朝方は売買が交錯したが、取引一巡後は30年債入札を控えて積極的な買いが手控えられた。後場は無難に入札をこなした後に、買い戻しの勢いがつきプラス圏で上昇幅を広げる場面があったが、終盤に戻り売りに押された。現物債は入札に備えた調整で午前の取引では長期・超長期ゾーンの利回りに上昇圧力がかかっていたが、入札結果を確認した後、銀行勢と思われる押し目買いが入り、利回りの上昇は抑制された。 国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比1銭安の144円01銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比0.5bp上昇の0.660%。
<14:10> 国債先物は上昇幅を拡大、長期ゾーンにも押し目買い
国債先物は上昇幅を拡大。前引けでマイナス圏にあった3月限は、30年債入札が無難と見た買い戻しが入り、後場寄りから強含みで推移していたが、「想定通りに入札をこなした後に、買い戻しの勢いがつき始めている。調整地合いにあった超長期・長期ゾーンにも先物主導の押し目買いが入り、利回りの上昇は抑制されている」(国内証券)との指摘が出ていた。
事実上の中心限月となった3月限の足元の推移は前日比8銭高の144円10銭近辺。10年最長期国債利回り(長期金利)は同変わらずの0.655%での取引。
<12:53> 30年債入札結果は無難、国債先物は反応薄
財務省が午後零時45分に発表した30年利付国債(表面利率1.7%)の入札結果で、最低落札価格は99円85銭と市場予想(99円80銭付近)を上回った。平均落札価格は99円92銭で、最低落札価格と平均落札価格の開き(テール)は7銭と前月債(5銭)から拡大。応札倍率は4.15倍と前月債(4.40倍)を下回った。
市場は「無難な結果」(外資系証券)との見方が出ている。落札価格が予想された範囲となったことで、国債先物の反応は限られている。
<11:25> 国債先物は小反落で前引け、長期金利0.665%に上昇
国債先物中心限月3月限は前日比4銭安の143円98銭と反落して午前の取引を終えた。先物中心限月交代に絡むテクニカル的な動きから、朝方は売買が交錯する場面があったが、取引一巡後は30年債入札を控えて積極的な買いが手控えられた。
前日の米国市場では、米緩和縮小時期に絡んで連銀総裁の発言が相次いだ。岡三証券・債券シニア・ストラテジストの鈴木誠氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持ち、中間派とされてきたセントルイス地区連銀のブラード総裁が12月FOMCでテーパリングの可能性に言及した。強い内容となった11月米雇用統計を踏まえて考えると、12月にテーパリングが決定されても不思議ではない。しかし、セットでフォワードガイダンス強化について具体的な議論が必要で、1月以降に先送りされる可能性も十分にあり得る。少なくとも、12月FOMCまで市場は動きづらい状況が続くだろう」と述べた。
現物市場では、入札に備えた調整圧力で長期・超長期ゾーンが軟調。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp高い0.665%に上昇した。
国債先物は朝方の取引で期近12月限と期先3月限で出来高が逆転。先物中心限月は事実上、12月限から3月限に移行した。
<11:05> 翌日物は0.07─0.071%中心、金先は方向感に欠く
午前の短期金融市場で、無担保コール翌日物は0.07─0.071%を中心に取引された。銀行券要因と財政等要因を合わせた資金過不足は9800億円の大幅な不足となるが、日銀が先日付で実施した金融調節で不足分が埋められ、日銀当座預金残高は3700億円の増加が見込まれている。実需ベースの取引レートは前日と大きく変わらないが、一部でまとまった試し取りの動きが観測されているため、加重平均は前日(0.075%)をやや上回る可能性もある。
ユーロ円3カ月金利先物は、材料難で前日清算値付近で方向感に欠く動き。新発6カ月物国庫短期証券利回りは、前日比0.005%高い0.060%に上昇した。業者などから調整売りが出た。
<10:40> 入札の新発30年債は利率1.7%、無難通過との見方
財務省は午前10時半、30年利付国債入札を通告した。表面利率は1.7%と前回債(1.8%)から0.1%引き下げられた。
市場では、30年債は来年度国債発行計画で増発候補などで需給への不安がくすぶっているが、前週の相場調整を経て、前日の取引で先回りの買いを観測。「利回りが上がったことで、絶対水準を重視する投資家の一定需要が期待できる。テールが流れたとしても、下値で買い期待が根強いため、最終的に無難にこなせるのではないか」(国内証券)との見方が出ている。
<10:15> 新発6カ月物国庫短期証券が0.06%に上昇、調整売り
新発6カ月物国庫短期証券は前日比0.005%高い0.060%に上昇した。日銀が9日に実施した国庫短期証券買入オペで、買入額を1兆円と、半減した前回の規模を据え置いたことから、オペに売却できなかった一部業者などから調整売りが出た。
前日の買入オペでは、応札額が4.7兆円と前回(3.6兆円)を上回った。市場では、日銀が年末に設定しているマネタリーベース(200兆円)の目標について「ある程度の着地が見えてきたことから、買入額を据え置いたのではないか。11日に2カ月物、12日に3カ月物と入札が続くが、利回りの上昇余地を探る動きになる可能性がある」(国内金融機関)との見方が出ている。
<09:08> 国債先物が強含み、中心限月12月限から3月限に交代
国債先物中心限月3月限は前日比変わらずの144円02銭で寄り付いた。その後一時144円10銭に強含んだ。現物市場は目立った売買が観測されていないが、先物の中心限月交代に絡むテクニカル的な動きに加えて、日経平均が上値を重くして取引が始まったことで買い戻しが先行した。前週の相場調整が奏功し「きょうの30年債入札を無難にこなすのではないかという思惑も買い戻しを誘っている」(国内証券)という。 10年最長期国債利回り(長期金利)は同変わらずの0.655%。
国債先物3月限は寄り直後、出来高ベースで11日に取引最終日を迎える12月限を上回った。この結果、先物中心限月は事実上、2013年12月限から2014年3月限に移行した。
<08:38> 翌日物は0.07─0.071%中心、地銀・信託・証券が調達
無担保コール翌日物は0.07─0.071%中心で取引されている。主な取り手は地銀、信託、証券など。大手行は0.065%で調達意欲を示しているが出合いは観測されていない。「前日に比べて0.071%での出合いが多め」(国内金融機関)という。
日銀によると、朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は97兆円、準備預金残高は78兆7000億円程度となる見込み。
<07:10> 翌日物0.07%中心か、当預残は97兆円程度の見込み
無担保コール翌日物は0.07%を中心に取引される見通し。日銀が先日付で実施した国債・CP等買入のスタート日にあたり、資金余剰地合いとなるが、前日に引き続き試し取りの動きが予想されており、「加重平均はやや強含む可能性がある」(国内金融機関)という。
9日の加重平均金利(速報ベース)は、前営業日より0.003%高い0.075%だった。
日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は9日に比べて4000億円増の97兆円程度になる見込み。残り所要積立額は2500億円。
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