SUJ2は、高炭素クロム軸受鋼です。
高周波焼き入れは焼き入れのみで、表面の硬度はHRC62〜65になります。
そして、芯部分は硬度が低く、比較的軟らかいので靭性富んだ、軸受けに
適した材料となります。
結論的には、SUJ2に高周波焼入れを行なうと、表面の硬度はHRC62〜65に
なり、図面指定のHRC60〜64は問題ありません。
高周波焼き入れ時の冷却があまく、又は径がφ8mmなのでずぶ焼きして、
中心部まで熱が伝わり、結局焼き入れ焼き戻し状態になれば、硬度は
HRC50〜55程度まで落ちる危険があります。
また、焼き入れ焼き戻しをするなら、HRC58〜63と小生も記述します。
そして、前述のように冷却方法だけ高周波焼き入れと同じ方法を
とれば焼きが戻り過ぎて、HRC50〜55程度まで落ちる危険があります
ので、焼き入れ焼き戻し HRC58〜63と記述し、熱処理業者にアナウンス
を充分します。
以上の様な食い違いが、貴殿と取引の熱処理業者であるので、貴社の
設計責任者(課長か部長)と熱処理業者で話し合わせて、業者を変える
等々を対処したら良いと思います。
多分、熱処理業者も以前からの付き合いがある業者と思いますので、
貴セクションの責任者に貴殿が調査した内容を報告し、対処方法も進言
して対応をして下さい。(ルートを活用して仕事を進めて下さい)
■参考URL
http://www.coguchi.com/search-date/tokusyu1.html▼回答者からの追記
何だ!火急的速やかに(ASAP)の回答要求ではないんだ!
回答1さんの、おっしゃるとおり、60〜65は、でます。
過去に、ベア鋼のシャフトを焼入れしましたが、高周波で、出ていました。
ベア鋼の、意味がないですよね。
ep3c3poさんと同じで、そんな業者とのつきあいはやめられたほうがよろしいかと思います。
SUJ2ならHRC58〜63にしてます。
それより、焼入れ研磨した市販品がありますからそれを買った方が安上がりと思います。追加工もしてくれます。
■参考URL
https://tech.thk.com/ja/products/pdf/b5_043.pdf#xml=https://tech.thk.com/ja/products/pagelink/uv2.txt
SUJ2への高周波焼入れは経験ないですが、普通の焼入れ焼戻しは業者に指示
することがあります。過去には、HRC62〜67という指示で特に問題ありません
でした。
下記に参考URLもつけておきますが、高周波焼入れでも同等の硬度は出せると
考えます。
そもそも、高硬度を得たいがためにSUJ2にしているのに、55程度しか硬度が
出せないという業者とのつきあいはやめられたほうがよろしいかと思います。
焼入れ時の誤差ですが、業者としてはHRCで5程度はほしい(最低HRC60いるのなら、HRC60〜65)そうです。
■参考URL
http://www.venus.dti.ne.jp/~sando/other/suj2/suj2.htm#suj21
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