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農相「TPP実質妥結難しい」12月10日 13時58分
林農林水産大臣は、閣議のあとの記者会見で、10日まで開かれているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合について「譲れない点について明確に説明してきたが、溝が埋まっていない」と述べ、農産物の関税撤廃を巡ってアメリカと意見の隔たりがあることなどから、今回の実質的な妥結は難しいという認識を示しました。
今月7日からシンガポールで開かれているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合では、最終日の10日、共同声明を発表することにしています。
この交渉について、林農林水産大臣は、10日の閣議のあとの記者会見で、「西村内閣府副大臣がわが国として譲れない点について明確に説明してきたが、依然として溝が埋まっていない」と述べ、農産物の関税撤廃を巡ってアメリカと意見の隔たりがあることなどから、今回の会合で実質的に妥結することは難しいという認識を示しました。
一方、林大臣は、TPP参加国から求められている農産物の関税撤廃について、「日本の農業は外国との生産条件の格差は確実に存在するので、水際を含めた補正措置は必要だ。構造改革を進めても、どこかで制約は残る」と述べ、貿易自由化を進めた場合でも、関税などによる一定の保護措置が必要だという考えを示しました。
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