堀井動物園を知って下さい



滋賀県守山市の守山駅に向かう道路沿に象の頭のオブジェが飾られた倉庫、それが堀井動物園です。そう広くない中には、ケージなどに入れられた動物達が約400種1000頭以上います。(一部の大型動物は、別の場所に飼育されているらしい)

園長の堀井嘉智さんは、少年時代から動物園の園長になる夢を持たれていて、自宅でもたくさんの動物を飼っておられたそうです。動物商などの職を経て行く内に動物も増え、現在は移動動物園をされて、関西をはじめとする各地に動物達を連れて「ふれあい移動動物園」の名で各イベント会場などで開園しておられます。

堀井動物園にいる動物達はバブルの崩壊などで民間の動物園が経営危機に陥り、引き取り手がいなければ処分される運命にあった動物や、立っているはずの耳が片方垂れているだけで引き取り手のいなくなった「レッサーパンダ」や、目や脚など体の一部に障害があるために処分されてしまう寸前だった動物達もたくさんいます。 堀井さんは、たくさんの動物達を飼育していて手一杯でも、引き取っています。

こんなに増えた動物達をいつまでも狭い倉庫に飼い続けることは出来ません。そこで、堀井さんは、野洲に約700坪の土地を確保して、そこに動物園を開く夢をかなえようとしておられます。しかし行政の許可が遅れています。

確かにたくさんの動物を飼育することに因る弊害も否めません。でもそれ以上に良い点もあることは確かです。近年アニマルセラピー(動物療法)の研究が進んで、動物を触れることによる心身の効用がたくさんあることが発見されています。しかも、幼児から成人・老人までそれぞれに効果が確認されています。

堀井動物園には、いわゆる「五体満足」な動物もいますが、どこかしらに障害や奇形のある動物達もいます。そんな動物達が、一緒に飼育されている動物園です。でもそれでいいのではないでしょうか、そんな障害などは、その動物の個性なのです。それだけです。

人間社会でも同じです。テレビなどで活躍している他の人と違う個性的な芸能人達はもてはやされ人気者になっています、しかし学校や会社で、他の人と違う個性をもった人たちは「いじめ」の対象となりうるのです。特に心の発達途中にある子ども達は、いじめられることに悩み、「なぜ他の人と違うのだろう、なにか変なのだろうか」と悩み、個性を押さえ込み、「自分」が目立たぬよう息を潜め、心に傷をもったまま成長してしまうことになるのではないでしょうか。

知人に言葉が不自由で話すのも体から声をしぼるようににしか話せない人がいます、その人がある日、「特別扱いはして欲しくない、それに幼児に話しかけるように赤ちゃん言葉でしゃべられたら悔しくて仕方がない」と言いました。その人は、成人された立派な大人です。確かに普通の人に赤ちゃん言葉で話しかけたら、 「失礼だ」と、おこられてしまうのは当然です。普通でいいのです。もしあなたが、車椅子が溝に挟まって動けなくて困っておられる方を見かけたら、自転車で転んで転んでいる人を助けるように助ければいいのではないのでしょうか。

堀井動物園で動物達の生活を見ることによって、人々の心に何らかの感情がわいてくるのではないでしょうか。違う個性を認め合う社会になれば、悲惨すぎる事件もなくなるのでは・・・、その一歩として「堀井動物園」の開設を応援していきたいと思いますし、行政にも働きかけていきたいと思っています。皆さんは、このような動物園はどう思われますか?


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